CD Import

Requiem: Toscanini / NBC Symphony Orchestra, Nelli, Barbieri, Di Stefano, Siepi (1951)

Verdi (1813-1901)

User Review :4.0
(5)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
OPK7040
Number of Discs
:
1
Label
:
:
International
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

トスカニーニが残した6種のヴェルディ『レクイエム』の中でも
第一に聴かねばならない51年の録音、HMVの音は格別です。

(制作者より)
RCA等の記述から推察するに、RCAによるトスカニーニLPの音は、トスカニーニ家の石造りのホールにおいて大音量で再生した場合にベストに聴こえるように設定されたようですが、英HMVの音は一般家庭の絨毯やカーテンのある普通の部屋で聴くにふさわしい設定がなされているようです。実際にホールで聴衆が耳にした音はどちらだったのでしょうか。どちらが正しいかも大切でしょうが、所詮どちらも仮定の話しです。むしろ、我々は両者の違いを楽しむことができるのを喜ぶべきではないでしょうか。
 最近のマスタリングはきれいになりすぎ、まるでトスカニーニがサイボーグのように響く例があります。ひと昔前のヨーロッパではどんな音が聴かれていたのか興味がありませんか。(Opus 蔵)

トスカニーニが最初から留意した伝説的な表現のひとつに「怒りの日」で聴衆の心を震撼させるグラン・カッサ(バス・ドラム)の打撃ぶりがある。「皮を完全にピンと張り、独奏の際には最も強烈なアクセントをつけて打つ」と楽譜に書きこんだヴェルディの意図そのまま「人に恐怖心を起こさせるほど轟かせねばならない」という強打効果を打楽器奏者はもとより録音側にも要求している。
 今回のオーパス蔵のHMVオリジナル・プレス盤LPによる復刻CDで聴く「トスカニーニ恐怖のグラン・カッサ」の(本当に本物らしい感じの)響きをぜひ注意して体験していただきたい。(小林利之)

・ヴェルディ:レクイエム

 ヘルヴァ・ネルリ(ソプラノ)
 フェードラ・バルビエリ(メゾ・ソプラノ)
 ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(テノール)
 チェーザレ・シエピ(バス)

 ロバート・ショウ合唱団(合唱指揮ロバート ショウ)
 NBC交響楽団
 アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)

 録音:1951年
 原盤:UK - HMV LP

CDは国内プレスとなります。

Track List   

  • 01. レビューに記載

Customer Reviews

Read all customer reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
2
★
★
★
☆
☆
 
2
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
トスカニーニの指揮による有名な演奏の復刻...

投稿日:2021/07/13 (火)

トスカニーニの指揮による有名な演奏の復刻盤。RCA盤と比べると合唱はやや濁りがちだけれども、管弦楽の響きには厚みがあり、特に低域などは豊かである。RCA盤よりもピッチが低く、そのことによって緊張感が殺がれているようにも思えるが、そもそもこれだけ響き方が違うと、必ずしもピッチのせいだけではないのかも知れない。とはいえ、バスドラムの強烈な一撃はこれまでに流布されているどの盤よりもリアルに響くし、別の箇所ではRCA盤とは編集上の明らかな違いもあるので、当演奏のファンには一聴をお奨めしたい。ただし、オーディオ的に言うところの所謂「音の分離」を求める方にはお奨めできない。

H.N さん | 不明 | 不明

0
★
★
★
☆
☆
「バイロイトの第九」に負けず劣らずの魅力...

投稿日:2010/12/26 (日)

「バイロイトの第九」に負けず劣らずの魅力・意義・歴史的価値のある天下の名演奏… なのにフルトヴェングラーに比べて板起こし競争などほとんど起こりそうもないが、このトスカニーニのヴェルレクにも「バイロイトの第九」のようにいくつかの疑問点がある。その疑問点を提示してくれた(きっかけとなった)ディスクとしてこの蔵盤は興味深かった。まずこの演奏はヴェルディ没後50年の記念演奏会ライブであり、基本的には一回公演の録音で、レコード化に際してはRCA収録ではなくNBCの放送テープが使用された。しかしただ一回のコンサートゆえに演奏ミスもあった訳で、レコード化に際してゲネプロのテープが編集の素材として使われた。過去の演奏家の名誉は尊重されるべきだが、そのほとんどの演奏ミスはソプラノ独唱によるもので、この難曲の最後のクライマックスに高音を要求される困難なパッセージ、絶妙なアンサンブルと「入り」のタイミングなど、レコードとして繰り返しの聴取には少々耳につくものだった。ネルリは絶対音感がなかったか、おそらくは暗譜で歌ったようで、重要な部分に外れた音を歌い、「入り」を間違えて演奏の混乱を招いている。RCA盤レコードの発売に際しては、これらの耳障りな部分がすべて修正され、今聴けるRCA系のディスクでは最後のア・カペラの部分で明らかに音場感や響きの感触が変わるなど、編集の形跡が聴き取れる。この蔵盤では曲の最後のクライマックスの後でソプラノが「リベラ・メ」の入りを間違えているが、現在のRCA系CDにはそのミスがない。おそらくは複数回に分けて修正されたか、米盤英盤で編集に差があったのだろう。こうした経緯が分かったのは下段に希望したとおり当日のそのままのライブが、しかも偶発ステレオで聴けるようになり、中継されたまま、当日演奏されたままのこの名演奏が聴けるようになったからだった。偶発ステレオのプレスCDによる商業盤化を望みたい。演奏ミスはあっても、この演奏の持つ力と魅力は永遠に色褪せることはない。戦後のトスカニーニに否定的な声もあるが、このヴェルディのレクィエムは絶対的な魅力がある。蔵盤そのものへの評価は下段と同じ。RCAによるますます良好な復刻が出ている以上、以前のLPがそれらを駆逐するほどの良好な音を聴かせるとは思えないし、実際この演奏に対する認識が変わるほどのインパクトはなかった。演奏そのものはもちろん五つ星。

Pianist さん | 東京都 | 不明

2
★
★
★
☆
☆
再生装置を極端に選ぶディスクです。オーパ...

投稿日:2010/12/20 (月)

再生装置を極端に選ぶディスクです。オーパス蔵CDのファンは、独自のモノラル専用の再生装置で聴いている方が多いのではないでしょうか。私のようなステレオ中心のオールラウンド型の装置では、いい音が出てきません。この高名な演奏も、RCA盤では鮮烈な音響が鳴り響き、怒りの日には心底から打ち震えます。ところが、オーパス盤では、居眠りしそうな音ばかりで全然震え上がることがありません。2枚を聴き比べて、そのあまりの違いに絶句しました。再生装置次第なのでしょう。昔、LPレコードの時代、ショルティのベートーヴェン交響曲全集が優秀録音とのことで喜び勇んで聴いたところ、腕力で押し通しただけのひどい音だと腹を立てましたが、別のグレードの高い再生装置で聴くと素晴しい音響にびっくり仰天したものです。なんでこんなに違うんだ? 音楽再生の難しさを痛感することは、マニアにはよいものの、一般大衆向けではないでしょう。

ポックン さん | 千葉県 | 不明

2

Recommend Items