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Sleeping Beauty : Vladimir Jurowski / Russian State Symphony Orchestra (2CD)

Tchaikovsky (1840-1893)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
ICAC5144
Number of Discs
:
2
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


チャイコフスキー:『眠りの森の美女』
ヴラディーミル・ユロフスキー&ロシア国立交響楽団


注目の指揮者ヴラディーミル・ユロフスキー。現在ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団で辣腕を振るっていますが、2011年にはロシア国立交響楽団の芸術監督に就任、頻繁に共演を行っています。2013年に開催された「スヴェトラーノフ記念コンサート」の模様がDVDとして発売されていますが、この『眠りの森の美女』全曲盤は同じ年の年末に開催された演奏会のライヴを収録したアルバムです。
 レパートリーの広いユロフスキーですが、チャイコフスキー作品には格別の思い入れがあり、ブックレット(英語)内でも、作品に寄せる熱い思いと演奏解釈について、インタビュアーの質問に丁寧に答えています。ユロフスキーによると、プロローグと第1幕はロマンティックな音に溢れていますが、第2幕と第3幕はシャープでドライな音に変化するとのこと。これはストラヴィンスキーの『プルチネッラ』にも受け継がれるスタイルであると語っています。ユロフスキーの深いスコアの読み込みと独自の解釈による『眠りの森の美女』全曲をお聴きください。(写真:輸入元提供)(輸入元情報)

【収録情報】
● チャイコフスキー:バレエ音楽『眠りの森の美女』全曲


 セルゲイ・ギルシェンコ(ヴァイオリン)
 パウル・ジュス(チェロ)
 ガリーナ・ディキネンコ(ハープ)
 エフゲニー・ヤコフレフ(フルート)
 アレクセイ・コノプリャニコフ(オーボエ)
 ミハイル・ベズノソフ(クラリネット)
 セルゲイ・ゴルブノフ(ホルン)
 ロシア国立交響楽団
 ヴラディーミル・ユロフスキー(指揮)

 録音時期:2013年12月30日
 録音場所:モスクワ音楽院大ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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2013年12月30日のライヴ、最後は拍手入りで...

投稿日:2017/11/06 (月)

2013年12月30日のライヴ、最後は拍手入りで会場ノイズもそれなりにある。物理特性自体はそんなに悪くないが、マルチマイク的な録音でもない。推測するに、放送録音として一発ライヴで録ったものだが、演奏がとても良かったのでCD発売の運びになったのではないか。実際、ユロフスキーのチャイコフスキーとしてはLPOとの最初の録音だった『マンフレッド交響曲』と双璧をなす出来ばえだ。 チャイコフスキーのバレエ音楽はいずれも劇的あるいは抒情的な、交響曲のような音楽と踊りのためのいわば実用的な音楽のハイブリッドで出来ているが、付属のリーフレット所収のインタビューで指揮者自身が述べている通り、『眠りの森の美女』はその二つがはっきり分かれているのが特色。おとぎ話としてのストーリーは第2幕までで完結しており、第3幕はディヴェルティスマンだけだから。ユロフスキーの演奏はこの二種類の音楽をはっきり描き分けようとするもの。まず前半のシンフォニックな音楽では、序奏冒頭や第1幕終盤など、カラボスの主題が出てくる部分の迫力が半端じゃない。フレーズの終わりを畳みかけるように鋭角的に切り上げるユロフスキー・スタイルが絶大な威力を発揮している。一方、指揮者自身の言う「ドライ」な踊りのための舞曲は、ちょうどストラヴィンスキーがチャイコフスキーの主題に基づいて作った『妖精の口づけ』のような感覚。リズムの切れと、響きをまろやかに溶け合わせるよりはむしろ異質な声部の衝突を面白がるような響きのバランスがとても斬新だ。主旋律をしっかり確保して、しっとり描き上げようという演奏(たとえばプレヴィン)とは対極的なアプローチ。今では「エフゲニー・スヴェトラーノフ記念」と名乗っているロシア国立交響楽団は相変わらずパワフルだ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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