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"Tchaikovsky Iolanta, Stravinsky Persephone : Sellars, Currentzis / Teatro Real Madrid, Scherbachenko, Markov, etc (2012 Stereo)"

Tchaikovsky (1840-1893)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
TR97010
Number of Discs
:
1
Label
:
Aspect
:
WideScreen
Color
:
Colour
Format
:
Blu-ray Disc
Other
:
Import

Product Description

マドリード王立劇場2012
チャイコフスキー:『イオランタ』&ストラヴィンスキー:『ペルセフォネ』
セラーズ演出、クルレンツィス指揮


チャイコフスキーの『イオランタ』は、アンデルセンの童話をもとにした1幕のオペラです。生まれつき目の見えないプロヴァンス王の娘イオランタ。父王は彼女が盲目だということを悟らずにすむように、ありとあらゆる注意を払っている甲斐あって、彼女は何不自由なく成長しましたが、最近何かがおかしいと感じています。そんな彼女は幼い頃からロベルト公爵と婚約していましたが、ロベルトは会ったことのない娘と結婚する気はなく、婚約を解消すべく彼女に会いに来るのです。その時一緒に城へやってきたロベルトの友人ボデモンが彼女に一目惚れしてしまいます。もちろん父親はイオランタの目を治すべく、ムーア人の名医イブン・ハキアに相談するのですが、医者は「彼女自身が見えるようになりたいと望まない限り手術できません」と答えるのです。王は彼女に真実を伝えることができません・・・。
 もう1作の『ペルセフォネ』は1933年にパリで初演された3部のメロドラマ(朗読を伴う音楽劇)。テノール・ソロと合唱、語りを伴う作品で、初演時にはこの舞台のようにバレエを伴う舞台として上演された作品です。あまり演奏されることはありませんが、いかにもストラヴィンスキーらしい美しさと荒々しさを併せ持つ生き生きとした音楽です。(TEATRO REAL)

【収録情報】
・チャイコフスキー:歌劇『イオランタ』全曲(歌唱:ロシア語)
 イオランタ(レネ王の娘):エカテリーナ・シェルバチェンコ(ソプラノ)
 ボデモン伯爵:パヴェル・ツェルノフ(テノール)
 レネ王:ドミトリー・ウリアノフ(バス)
 医師イブン・ハキア:ウィラード・ホワイト(バリトン)
 ロベルト:アレクセイ・マルコフ(バリトン)
 ベルトラン:パヴェル・クディノフ(バス)
 アルメリク:ヴァシリー・エフィノフ(テノール)
 マルタ:エカテリーナ・セメンチュク(アルト)
 ラウラ:レティティア・シングレトン(メゾ・ソプラノ)

ストラヴィンスキー:メロドラマ『ペルセフォネ』(歌唱:フランス語)
 ペルセフォネ:ドミニク・ブラン(語り)
 エウモルフェ:ポール・グローヴス(テノール)
 アムリタ・パフォーミング・アーツ(ダンス)
 ヤング・シンガース・オブ・ザ・JORCAM

 マドリード王立劇場管弦楽団&合唱団
 テオドール・クルレンツィス(指揮)

 演出・映像ディレクター:ピーター・セラーズ
 装置:ゲオルギー・ツィーピン
 衣装:マーティン・パクレディナス&ヘレン・シーブリッツ
 照明:ジェームズ・F・インガリス

 収録時期:2012年
 収録場所:スペイン、マドリード王立劇場(ライヴ)

・特典映像:『光を探して:イオランタとペルセフォネについての洞察』

 総収録時間:187分
 画面:カラー、16:9、1080i FULL HD
 音声:PCM 2.0、DTS-HD Master Audio 5.1ch
 字幕:英、西、仏、独、伊
 BD25
 Region All

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Customer Reviews

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『イオランタ』は大好きな作品だが、きわめ...

投稿日:2013/03/30 (土)

『イオランタ』は大好きな作品だが、きわめて至純なメルヒェンなので、下手をするとただのお涙頂戴物語で終わってしまう。その点ではソ連時代のオペラ映画も1982年ボリショイでの上演記録も満足にはほど遠かった。しかし、これはセンスの良い演出と鋭敏な指揮による素晴らしい上演。舞台はジャケ写真にある通り、鳥の羽根のような装飾が付いた扉の枠だけが置かれた象徴的なものだが、セラーズ演出は歌手を下から照らすフットライトを効果的に使って「闇から光へ」の物語を説得力豊かに見せる。クルレンツィスは私が最初に聴いたショスタコの交響曲第14番以来、何を振ってもある種の表現主義をはっきりと刻印する指揮者だが、それは派手な大芝居を仕掛けるというのとは違って、表現を徹底的に磨き上げた結果、これまで何とも思わなかった細部が雄弁に語り始めるというものだ。本作でも、イオランタが盲目であることにヴォデモンが気づいた後の、弦の胸をえぐるような響きなど、実に素晴らしい。フィナーレに挿入される無伴奏の聖歌風合唱(私の所有する三種のCD、二種の映像のどれにもこの部分はない。別作品からの挿入か?)の繊細さもまた絶妙だ。シェルバチェンコ、チェルノホの主役コンピ以下、歌手陣はみな好演。特にムーア人の医者(中世はイスラム圏の方が先進国だったのだ)を演じるウィラード・ホワイトが上演に一段の重みを添えている。 これに続いて全く同じセットで演じられるのはストラヴィンスキーの『ペルセフォネ』。冥界の王ハーデスにさらわれた娘ペルセフォネを母のデーメテルらが救い出そうとする、ギリシア神話による一時間ほどの「メロドラマ」。ただし、ハーデスの妻になったペルセフォネは毎年、秋から冬にかけては冥府に住まねばならず、春になると「光」の世界に戻ってくる。語り部のエウモルペ(テノール)が盲目の男性と設定され、イオランタと同じ白い杖を持たされることで、前の演目との関連づけが図られている。ジイドのフランス語台本を語るペルセフォネ(語り役)にはカンボジア古典舞踊のダンサーが「ダブル(分身)」として付く。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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