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任務の終わり 上 文春文庫

Stephen Edwin King

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167916510
ISBN 10 : 4167916517
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
白石朗 ,  

Content Description

その病室には殺人鬼が眠る。彼の名はブレイディ。大量殺人の実行を阻止され、その際に脳に負ったケガで昏睡状態にあった。そして今、ブレイディの凶行の生存者が自殺を遂げる事件が頻発する。単なる自殺ではないと直感した退職刑事ホッジズは真相を追いはじめる。しかし病室では、新たな殺人計画がひそかに進められていた。

【著者紹介】
スティーヴン・キング : 1947年、アメリカ、メイン州生まれ。高校教師を経て、1974年『キャリー』で作家デビュー。初のミステリー作品である『ミスター・メルセデス』でエドガー賞最優秀長編賞を受賞

白石朗 : 1959(昭和34)年、東京都生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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私にとって130冊目のスティーヴン・キン...

投稿日:2021/04/20 (火)

私にとって130冊目のスティーヴン・キング作品。米国での発表当時(2016年)、キングは69歳だったはずだが、筆の衰えなど全く感じさせないレベルの高さ。むしろ、定年退職した主人公ビル・ホッジズの描写に、年老いた者だけが書ける具体性があるし、謎を小出しにしつつ「次はどうなるの」と読者の気を引き続けるテクニックはさらに凄みを増している。びっくりしたのは、ビル・ホッジズの前2作「ミスターメルセデス」「ファインダーズ・キーパーズ」では、得意のホラーや超常現象を封印していたのに、このシリーズ最終作では超能力が重要なキーワードになっていることだ。キングファンにはなんてことないが、純粋な警察小説ないしハードボイルドだと思って前2作を読んだ読者には違和感があるかもしれない。なお、上巻の終わりの方には、日本で起きた有名な事件(といっても殺人ではない)が取り上げられている。

うーちゃん さん | 静岡県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Tetchy

    ホッジズ三部作最終作。やはり最後の敵はブレイディ・ハーツフィールド。また三部作の中で最もキングらしい作品となった。前2作まで鳴りを潜めていたスーパーナチュラルな設定が存分に繰り広げられている。そのブレイディが起こすのは自殺の助長だ。長らくアメリカでは一定の確率で自殺が多発しており、大きな社会問題になっている。日本でもコロナ禍自殺が増大した。ある日突然、有名人が次々と自殺していく報道に私は驚愕と共に何か世界が壊れていくような思いがした。キングも人々が突然自ら死を選ぶことに不可解さと恐怖を抱いたのだろうか。

  • キムチ

    今回もボリュームアリの2冊ぶり、常ならうじうじ進むところがブレイディの邪悪 スパークが読み手を引っ張り 超速で読破。キングものは前半、展開の広さ、饒舌な語りで辟易するが 1作目を読んで間なしの為 がっつり理解して追従できる。あれ?と感じたのは超常現象。やはり、来たかとにんまり。ホーリー・ジェローム双方 今回はメンタル面に問題。つくづく、人はメンタルが弱いんだと自覚も込め 追認。メルセデスで端役だった彼女がクローズアップされ面白い動きをとる。下巻の収斂が楽しみに。

  • chie-don

    ホリー、シリーズ第1作のボソボソつぶやく変わり者の女性がこんなに愛すべきかわいい重要人物になるとは(*^o^*) そして、しり上がりにおもしろい♪

  • えむむ

    3部作の最後。怖そうだな〜と思ってたけど、上巻はまだ落ち着いてる。強くなったホリーとのコンビネーションが感慨深い。

  • おおとろ|ストーリーテラー

    ☆☆☆☆☆ 【おおとろ名刺代わりの海外小説10選】再読。結論:「正義とは、“終わり”が見えない任務なのかもしれない」。スティーヴン・キングが描く〈ミスター・メルセデス〉三部作の完結篇。だが、この「終わり」は、ただの幕引きではない。長い戦いの果てに、人間の中に潜む“闇の正義”を問う物語だ。老刑事ホッジズは、病を抱えながらも、再び宿敵ブレイディと向き合う。敵はもはや“生身”ではない。テクノロジーと憎悪が結びついた“意識”として蘇る。画面の向こうから侵食してくる悪意――それは、いまの僕らの世界とも地続きだ。

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