ボーカルが元firewindのアポロに代わってからの2作目。前作は80年代寄りの楽曲が多かったがこれは70年代寄り。シンプルなギターリフを中心にした楽曲が多く、録音もこころなしか暖かいアナログ寄りの音。 アポロの声にはこの路線は合っていると思う。

日本公演を見逃したのが悔しい。生命を吹き込まれて躍動し、観客が踊る。彼らの楽曲はライブこそ完成形との確信。スタジオアルバムも絶品だがこの興奮はまた異次元。これぞライブ!! Dr, B がくっきりと聞こえるこのミックスも効果大。こいつら演奏する姿がかっこいいし、なにより上手い！緻密な画質と素晴らしい映像構成で大団円を迎える。このあまりに「かっこいい」作品、HM/HRマニアの楽しみに留めずに一般リスナーをぎゃふんと言わしてもらいたい。この絵なら、行けないものか。でも、それもまたちょっと淋しい。とにかく、「かっこいい」よ!!!

いま７０年代ロック丸出しの音を出しているっていうとえらくマニアックに聞こえるけど、決してマニアックにならない、いい意味でメジャー意識を持っているバンドのアルバム。アルバムを出す度に本来ロックが持っている分かりやすさを伝えていると思う。