Symphonies : Ehrhardt / L'Arte del Mondo

シュペルガー：交響曲集
エールハルト＆ラルテ・デル・モンド

元「コンチェルト・ケルン」のメンバーでもあった1957年生まれのドイツの指揮者、ヴェルナー・エールハルトと、彼が2004年に設立した古楽器グループ「ラルテ・デル・モンド」による古典派シリーズに、シュペルガー国際コントラバスコンクールで名前が知られる作曲家、ヨハネス・マティアス・シュペルガーの作品が登場します。
　古楽器グループ「ラルテ・デル・モンド」は、古楽だけにとらわれることなく、民俗楽器アンサンブルとも共演するなど、その表現力には幅広いものがあり、これまで演奏してきた数々の古典派作品でも思い切りの良いダイナミックなアプローチで聴衆を楽しませてきただけに、今回のシュペルガーの交響曲集でも成果が期待できそうです。

【ヨハネス・マティアス・シュペルガー】
今回彼らが取り上げるのは、モーツァルトより6歳年上のオーストリアのプレイヤー兼作曲家、ヨハネス・マティアス・シュペルガー[1750-1812]です。シュペルガーはウィーンでコントラバス奏者や作曲家としての教育を受け、1778年からはウィーン音楽家協会に入会。開催される演奏会で自作によってコントラバスの名手として名を上げ、1783年から1786年までルートヴィヒ・フォン・エルデーディ伯爵の宮廷楽団のメンバーとなり、1789年にはメクレンブルク宮廷楽団の首席コントラバス奏者に着任、1792年以降は演奏会旅行の仕事を主体とし、リューベックやベルリン、ライプツィヒなどを訪れていました。シュペルガーは古典派の作曲家に多かった多作家で、44以上の交響曲、18曲のコントラバス協奏曲など数多くの作品を書いています。（HMV）

【収録情報】
シュペルガー：
● 交響曲第26番ハ短調
● 交響曲第21番ト短調
● 交響曲第34番ニ長調

　ラルテ・デル・モンド（ピリオド楽器オーケストラ）
　ヴェルナー・エールハルト（指揮）

　録音時期：2014年9月
　録音場所：ドイツ、レバークーゼン、バイエル＝クルターハウス
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）