店頭で見つけて、なんとなく購入しました。事前の知識など、ひとつも持ってなかったのですが、聴いてみてびっくり。 根本的に声が良いし、フレージングも素晴らしくて、気持ちよく聴いていられます。選曲は、バラエティに富んでいると言うべきなんでしょうが、テーマ性などは散漫かも。良く知られているクラシックなど、いろいろな歌が入っているので、オペラなどに縁がない人でも、飽きることはないでしょう。 が、僕としては。 なんと言っても、アフリカに関係する３曲が、素晴らしい。 1曲目の「HOPE」、5曲目「NGUWE」、11曲目「NKOSI SIKELEL’IAFRIKA」は、この人だけにしか、歌えなかったものだと思います。 まさに、「歌えなかった」歌。Siphiwo は、このアルバムを遺して、2010年5月に急逝されました。ほんとうに、残念。ご冥福をお祈り申し上げますとともに、このＣＤが広く人々に愛されますように、祈念いたします。