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Shostakovich Symphony No.5, Janacek : Tennstedt / Munich Philharmonic

Shostakovich, Dmitri (1906-1975)

User Review :2.5
(8)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
SSS0059
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

テンシュテット指揮ミュンヘン・フィルの
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
WEITBLICKによるテンシュテット・エディション第2弾!


テンシュテットがミュンヘン・フィルを指揮した唯一の録音。しかもバイエルン放送のスタジオ1でのセッション録音という珍しいシチュエーションでの共演の登場。
 テンシュテットとミュンヘンとの縁はいくつかのバイエルン放送響との共演で確認済みですが、特にこの音楽都市と密接だったというわけではありません。それなのに、なぜケンペ時代のミュンヘン・フィルとこうしたセッションがおこなわれたのか興味が尽きないところです。
 録音も非常に分離が良く、放送用のホールでの収録だけあって、細部まできちんと収録されており、個々の楽器の表情や音色変化がよくわかるのがポイント。テンシュテットはこの第5番を何度かとりあげていますが、CDでの登場は初めてとなります。フィルアップのヤナーチェクはモラヴィア民謡を多用した楽しいレパートリーでもちろん初出。WEITBLICKのテンシュテット・エディションは、未亡人との良好な関係を背景に今後も継続するということです。日本語解説付。

【ライナーノートより抜粋】
テンシュテットのやり方がミュンヘン・フィルに大きな負担を強いたであろうことは想像がつく。つまり、それはこういうことだ。テンシュテットの音楽においては、個々の楽器の特性や表現力が限界まで強調される。たとえば、この交響曲第5番のあちこちに登場する木管楽器のソロに耳を傾ければわかるだろう。もとより、ショスタコーヴィチの音楽は一種協奏曲的な色彩が強く、奏者にとってはなかなか手強いということを私たちはとっくに知ってはいる。が、それにしてもこれほどまでにソロの表現力に賭けられた演奏も稀である。まるでオペラの主人公のような密度の高い表現が奏者のひとりひとりに要求されているのだ。テンシュテットは若い指揮者たちに、いいオーケストラを指揮しろと常々言っていたが、こうした音楽を目指す人であれば、しごく当前に違いない。

 一般論として、ドイツのオーケストラの特徴は、各楽器が飛び出してしまわず、全体としてひとつの調和体であろうとする点にある。その典型がドレスデンのシュターツカペレであり、奏者たちが何はばかることなく名技を披露したがる1980年代以降のベルリン・フィルはむしろ例外なのである。だが、テンシュテットはこのドイツの常識をあえて踏み越える。たとえば第3楽章での木管楽器をはじめとするソロの扱いなど、作曲者はこの表現力が欲しかったのかと思わされるほどに濃い。1970年代のミュンヘン・フィルはなるほど、ルドルフ・ケンペとともに立派な音楽的成果をあげていたかもしれないが、決して名手が居並ぶようなオーケストラではなかった。といっても、それはここでのミュンヘン・フィルがまずいという意味ではまったくない。それぞれのパートが十分な力量を持っていて、凸凹がない。ケンペの音楽はテンシュテット的なものからはずっと隔たるものだったことを考えれば、テンシュテットがこのオーケストラにやらせた音楽の特異性がよけいはっきりするだろう。

 ドイツの楽団がショスタコーヴィチを演奏した際に共通して表れる特徴だが、ロシア、ソヴィエトの演奏団体のようなとりつく島もないような冷たさが後退し、むしろ柔らかい味わいが出てくる。ことに弦楽合奏などはそうだ。第2楽章など、ちょっとのどかなマーラーのスケルツォのようだ。たっぷり歌う第3楽章では、ブラームスのようなやさしげな情感がにじみ出る。じっくり腰を落としたこの楽章の濃密な表現が全曲中で一番の聴きどころかもしれない。演奏頻度こそ多くなかったものの、この曲がすっかりテンシュテットの手の内に入っていることは疑いない。(許光俊)

【収録情報】
・ショスタコーヴィチ:交響曲第5番『革命』[44:05]
 第1楽章 Moderato [15:22]
 第2楽章 Allegretto [05:15]
 第3楽章 Largo [13:39]
 第4楽章 Allegro non troppo [09:49]

・ヤナーチェク:ラシュスコ舞曲第1番[06:15]
・ヤナーチェク:ラシュスコ舞曲第2番[02:02]
・ヤナーチェク:ラシュスコ舞曲第5番[01:53]
・ヤナーチェク:ラシュスコ舞曲第6番[02:34]

 クラウス・テンシュテット指揮
 ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団

 録音時期:1975年3月20&21日(交響曲)、3月22日(舞曲)
 録音場所:バイエルン放送局、スタジオ1

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皆様のたくさんの批判のレビューを参考には...

投稿日:2014/11/16 (日)

皆様のたくさんの批判のレビューを参考にはさせてもらったが、当時のベト5番のフィナーレなどを聴いて知っているのでほんの小さな期待を込めて購入したが・・・やっぱり皆様の意見のとおりだった。初めはまあいいが肝心のフィナーレが「えっ?これって本当にテンシュテットの演奏なの?」って感じです。マーラーの全集があれだけ振れる人が・・・。なんか締りが無いような、ケンペのブラ全集など聴いてきた者としてはMPOは素晴らしいオケなのに、やっぱりこの指揮者の「この時はやる気がなかった」だけのことだったのか、と思ってしまう。本当にこの人の演奏なのだろうか?

mid-massa さん | 三重県 | 不明

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飽くまでも私見ですがつまらない演奏でした

投稿日:2014/10/02 (木)

飽くまでも私見ですがつまらない演奏でした

カランヤン さん | 大阪府 | 不明

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皆様のレビューとほぼ同じで、冴えない演奏...

投稿日:2011/05/01 (日)

皆様のレビューとほぼ同じで、冴えない演奏ですね。金管も細かいミスは多いし、なによりこの曲の持つ劇的な躍動感が感じられない。淡々と演奏が進んで行くが、いっこうにエンジンがかからず終わってしまった印象である。録音も、ティンパニーの音のヌケが悪いので、肝心の第4楽章の冒頭部分が鬼気迫って聞こえてこない。これは、ダメテイクではなかったのか?あまり、この曲でハズレの演奏にはお目にかかっていないのだが、このディスクは期待はずれであった。廉価であったのが唯一の救いである。

k.k さん | 大阪府 | 不明

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