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Symphonies Nos, 2, 3, : Paray / Israel Philharmonic (1976, 1971)

Schumann, Robert (1810-1856)

User Review :3.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
HEL029640
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

The IPO Heritage Series
かつての「鬼音楽監督」が古巣に返り咲き
パレー指揮シューマンの交響曲ライヴ


ルーアン近郊のトレポルに生まれたポール・パレー[1886-1979]は、音楽監督(1952〜1963)の立場で後半生を捧げたデトロイト響での仕事ぶりが示すように、「オーケストラ・ビルダー」として名高いフランスの名匠。
 あまり知られていませんが、パレーはデトロイト時代以前にイスラエル・フィルの音楽監督(1949〜1951)を務めています。パレー自身はユダヤ系ではなかったものの、1940年に、首席指揮者のポストにあったコンセール・コロンヌで、ユダヤ人演奏家が退団を余儀なくさせられると、パレーも共に楽団を去り、また、夫人がアルザス地方のユダヤの家系の生まれであったこともあって、すぐにイスラエル在住の人びととコンタクトを取り、親交を持つようになったことで、イスラエル・フィルの指揮者としての道が開かれることになります。
 楽団のレベル向上に強い意欲をみせていたパレーですが、偉大なるバーンスタインの後任ということで運営委員会の選定は難航し、さらにパレーも音楽監督を引き受けるにあたり、不十分だった木管セクションへの新メンバーの加入(フルートにはほかでもないジャン・ピエール・ランパルをパリから連れてきて充てようとしていたそう)、優秀ながら絶対数の不足していた弦楽セクションのテコ入れをはかるなど、あまりに要求がきびしかったため、就任後も運営委員会とのあいだで壮絶なやりとりがあったことがライナーノート(英語)に記されています。
 そういうわけで、必ずしもパレーと楽団との関係は良好なものだったわけではなく、ついにアメリカ合衆国&カナダへの演奏旅行を最後に急速に冷え切ってしまうのですが、この演奏旅行後の1951年5月から6月にかけて、パレーは客演指揮者としてイスラエル・フィルに復帰して、以後も晩年までずっとイスラエル・フィルへの客演を重ねています。
 このアルバムに収録されたシューマンの交響曲第2番と第3番は、まさしくパレーが晩年にイスラエル・フィルを客演指揮したときのもの。パレーのシューマンといえば、イスラエル・フィルの音楽監督を辞任したのち、交響曲全集をデトロイト響と完成させており、1955年に第2番を、1956年に第3番をセッションで録音していました。そこでは、伝統的なスタイルを踏まえながらも、快速テンポと歯切れのよいリズムがとてつもなくエネルギッシュで、程よく流れる緩徐楽章で聴かれる抒情も魅力的と、いまもってシューマンのベストチョイスに挙げる方も少なくないほど、すぐれた内容を聴くことができます。
 メータによる黄金時代を迎えて、国際的に活躍の場を拡げていた時期の古巣イスラエル・フィルを相手に、かつての「鬼音楽監督」パレーが得意とするシューマンをどのように聴かせてくれるのか、上記セッション録音の出来ばえを知る方ならば、おおいに興味の尽きないアルバムといえるでしょう。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・シューマン:交響曲第2番ハ長調Op.61
 録音時期:1976年11月18日
 録音場所:テルアビブ、マン・オーディトリアム
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

・シューマン:交響曲第3番変ホ長調Op.97『ライン』
 録音:1971年11月29日
 録音場所:テルアビブ、マン・オーディトリアム
 録音方式:モノラル(ライヴ)

 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
 ポール・パレー(指揮)

【The IPO Heritage Series(イスラエル・フィル・ヘリテイジ・シリーズ)】
名門イスラエル・フィルのレーベルとして注目を集める「helicon classics」にあらたなラインナップが登場します。「The IPO HeritageSeries(イスラエル・フィル・ヘリテイジ・シリーズ)」は、1936年以来の伝統を誇るオケが保有する過去の膨大な公演アーカイヴから、往年の巨匠たちと繰り広げた選りすぐりのライヴ演奏の数々をお届けするというもので、ここでしか聴くことのできない貴重な内容ばかり。
 第1弾はモントゥー、パレー、ドラティと、強力な顔ぶれによる3タイトル同時リリースです。(キングインターナショナル)

Customer Reviews

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往年の名指揮者、ポール・パレーさんの珍し...

投稿日:2014/02/01 (土)

往年の名指揮者、ポール・パレーさんの珍しいライヴ。第2番は1976年、第3番は1971年の録音。CDのジャケットには「モノ・レコーディング」と書いてありますが、聴いてみますと、HMVさんの言うように、第2番はステレオです。第3番も基本はモノラルなのでしょうが、たまに左右への拡がりが感じられたり左右で違う音が聞こえたりしますし、ステレオ開発以前のモノラルのような中央に定位したモノラルの音像ではありません。1970年代の録音といいながら、鮮度や明瞭さに著しく欠ける録音状態でして、ラジオで放送されたものをカセットデッキで録ったかのようなレベル。減点ですな。演奏はというと、推進力のある、きりっとしたもの。第2番の時はパレーさんはなんと90歳!この若々しさと勢いは大したものだな。第2楽章なんかもまさにオケを引っ張ってゆくようなもので、驚きます。総じて、ロマンとか抒情というよりかは、ますらおぶりの引き立った演奏。第3番はもう少ししなやかで、こちらはロマンティックな雰囲気の引き立つ美しげな出来栄え。といふことで、演奏はパレーさんのまったく年を感じさせない鮮烈なものでありますが、レベルの低い録音がその魅力をだいぶ殺いでしまっているという残念なところであります。このイスラエルフィル・シリーズ、年代の割にモノラルの例が多いというのはどういうことなのでしょうねぇ。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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