初めてMEGADETHを聴いた時の奇妙な衝撃を思い出す。現代に甦ったｲﾝﾃﾚｸﾁｭｱﾙ・ｽﾗｯｼｭﾒﾀﾙの進化形と捉えるべきか？演奏に圧倒される。内容は完全にマニア向けですね。

無機質的ヘヴィ音像は静かに迫る蒼き竜巻や巨大な津波のようだ。ウォーレル・デインの強力な絶唱は勿論、特にM10のジェフ・ルーミスの情感溢れるギターの音色を聴け！

ヘヴィーでクールなメタルリフが炸裂し、一癖も二癖もあるねじれたメロディーのボーカルが独特のオーラをかもしだす。非常に癖があるサウンドだがわざとくささや嫌味さは皆無で、美しさすら感じさせる。わかりやすいメロディック系の美しさとはちがう、灰色がかったマーブル模様の海にのみこまれていくような、奇妙で圧倒的、凄まじい存在感をもった美世界が展開されている。音楽性はちがうが、ドゥーム系がもつ中毒性に近い物を感じた。

ヒステリックなヴォーカルで好みが分かれるかもしれませんが、楽曲は非常によく練られていると思います。パワーメタルというよりスラッシュメタルに近い感じ。リフが非常にかっこいいです。メロウなパートから速くてスラッシーなパートへの展開が素晴らしいです。こういうバンドはもっと評価されるべきだと思います。

いやぁ、素晴らしいミニアルバムです。彼らのよさが存分に出ているﾐにアルバムで最後の「Sorrowed･･」は次回の期待の余韻を残す曲です。全曲終わるまで息を抜かずにヘヴィネスに聴かせてくれます。買って得をしましょう！

ﾃﾞｽﾒﾀﾙにも匹敵する轟音にｳｫｰﾚﾙ･ﾃﾞｲﾝの圧倒的な(少しｷﾓﾁﾜﾙｲ)歌唱が最高です！ﾂｲﾝ･ﾘｰﾄﾞも聴きどころ！一緒に歌いたくなるようなﾒﾛﾃﾞｨは無いので、日本ではあまり受けないでしょうね。

Sanctuaryではないと解っていながらも､未だに追い求めて聴き続けてしまいます(苦笑)でも､ｳｫｰﾚﾙの唯一無二のｳﾞｫｰｶﾙにはやはり引き込まれますね｡

もったいない。 曲はなかなかいい感じなのに、ボーカルが…。 あぁ、もったいない。 ほんと、もったいない。