モーツアルトは深刻にならず、オケ、ピアノ共にむしろ明るい響きで楽しい雰囲気のある演奏だが浅ぽくならないところが良い。カデンツァなどバッハ風である。シューマンはジュリアードSｑの巧みな上手さに加えグールドのピアノも表現力豊かでこの曲の名演と評して良いだろう。バリリSQと双璧だと思うほどで、言うことなしの演奏が聴ける。ジュリアードＳＱはモーツアルトやベートーベンも良いがこのシューマンもいいなぁと感心する。曲も五重奏曲に劣らないロマン溢れる名曲である。モーツアルトが星４、シューマンが５。録音は今でも十分良い。

名フィル第400回の記念定期（2013/3/30-31：マーラー3番）をマエストロ・アツモンで迎えるあたり、何とも言えぬ感慨を覚えた。このＣＤ確かに話題には上らぬが素晴らしい演奏である、ジュピターの最後なんて何回も聞きたい！

シューマンのピアノ・弦楽奏を個性あるピアニストが受け持った面白い盤です。ピアノ五重奏の方は達者過ぎるバーンスタインのピアノ・・・私にとっては曲の好みも伴ってこちらの方が楽しめます。四つの楽章夫々分り易くバーンスタインの奔放なピアノが聴ける(他の曲盤でも彼の場合多く残されてはいますが)のも取り得で欧風ではないシューマンも又良いものです(以前LPではピアノのグールドとの四重奏がカップリングでした)。他の曲は未聴ですが素晴らしい盤です。