Mozart Divertimento No.17, Beethoven Septet : Lener Quartet, Audrey & Dennis Brain, etc

レナー四重奏団は初めて復刻。ブレインと組んでみました。（オーパス蔵）

レナー四重奏団のベートーヴェンはリズムの冴え、非の打ちどころのないアンサンブル、音色の暖かさという点で出色の出来を示している。今回はじめて復刻された七重奏曲は、クロード・ホブデイ、チャールズ・ドレイパー、オーブリー・ブレイン、アーネスト・ヒンチクリフが加わって１９３０年３月４日に録音された。一般にはＢＢＣ交響楽団の主席奏者たちによるＨＭＶのライバル盤よりも人気があった。
　一方１９３９年２月１６日に収録されたレナー最後の録音にあたるニ長調のディヴェルティメントは、演奏のスマートさのみならず、ブレイン親子が共演した数少ない録音という点でも注目に値する。これはデニス・ブレインがはじめて独奏を担当した録音である。原典通りチェロなしで、代わりにホブデイのコントラバスが加わっていたら音楽学的により満足すべき録音になっていただろうが、既にこれほど楽しい演奏なのだから文句など口にすべきではないのかもしれない。（Tully Potter）

・モーツァルト：ディヴェルティメント第17番ニ長調K334
　レナー四重奏団
　オーブリー・ブレイン（ホルン）
　デニス・ブレイン（ホルン）
　録音：1939年

・ベートーヴェン：七重奏曲作品20
　レナー四重奏団
　オーブリー・ブレイン（ホルン）
　チャールズ・ドレイパー（クラリネット）
　アーネスト・ヒンチクリフ（ファゴット）
　クロード・ホブデイ（コントラバス）
　録音：1930年

ＣＤは国内プレスとなります。