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Cosi Fan Tutte : De Keersmaker, Philippe Jordan / Paris Opera, J.Wagner, Losier, Antoun, P.Sly, Szot, etc (2017 Stereo)(2DVD)

Mozart (1756-1791)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
109338
Number of Discs
:
2
Aspect
:
WideScreen
Color
:
Colour
Format
:
DVD
Other
:
Import

Product Description

モーツァルト:『コジ・ファン・トゥッテ』
フィリップ・ジョルダン&パリ・オペラ座 2017


老哲学者ドン・アルフォンソが、ある日「女性の貞節」を試してみようと思い立ち、2組の恋人たちに芝居をするように仕向けます。若い士官グリエルモとフェルナンド、各々の恋人であるフィオルディージとドラベッラは、お互い誘惑に打ち勝つことができるのでしょうか・・・。
 モーツァルトの名作オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』。様々な演出による上演が行われる世界中の歌劇場の定番演目ですが、この2017年パリ・オペラ座における新演出は、ダンスとオペラを組み合わせるという方式を取っています。歌手とダンサーは同系色の衣装をつけることでキャラクターをわかりやすく設定し、これが複雑な物語を理解する助けとなっています。歌い手も若手有望な人々を起用し、フィリップ・ジョルダンの奏でる音楽とともに軽やかな舞台を作り上げています。(輸入元情報)

【収録情報】
● モーツァルト:歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』全曲


 フィオルディリージ…ジャクリン・ワーグナー(ソプラノ)/シンシア・ローミー(ダンス)
 ドラベッラ…ミケーレ・ロジエ(メゾ・ソプラノ)/サマンサ・ファン・ヴィーセン(ダンス)
 フェルランド…フレデリック・アントゥーン(テノール)/ジュリアン・モンティ(ダンス)
 グリエルモ…フィリップ・スライ(バス)/ミカエル・ポメロ(ダンス)
 ドン・アルフォンソ…パウロ・ショット(バス)/ボシュジャン・アントンチク(ダンス)
 デスピーナ…ジンガー・コスタ=ジャクソン(ソプラノ)/マリー・グド(ダンス)
 ローザス・カンパニー・ダンサーズ
 パリ・オペラ座合唱団
 アレッサンドロ・ディ・ステファノ(合唱指揮)
 パリ・オペラ座管弦楽団
 フィリップ・ジョルダン(指揮)

 アンネ・テレサ・デ・ケールスマーカー(演出&振付)
 ジャン・フェルスウェイフェルト(装置&照明)
 アン・ドゥイ(衣装)
 ヤン・ファンデンハウヴェ(ドラマトゥルギー)

 収録時期:2017年
 収録場所:パリ・オペラ座 ガルニエ宮(ライヴ)

 収録時間:188分
 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DD 5.1
 字幕:ドイツ語・英語・フランス語・韓国語
 NTSC
 Region All

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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オペラとバレエの融合はヨーロッパの歌劇場...

投稿日:2017/11/15 (水)

オペラとバレエの融合はヨーロッパの歌劇場で今や一つの流行だが、パリ・オペラ座はケースマイケルに振付&演出を依頼。六人の登場人物のそれぞれにダンサーの「分身」がつくことになった。このオペラ、二人の士官たちが出征することになったと言って嘘の芝居を始めるあたりから、「理性をもって対すれば・・・」という最後のドン・アルフォンソの啓蒙主義的教説に至るまで、本音と建前の乖離が至る所で顕著だが、歌手が建前の歌詞を歌うのに対し、ダンサーは常に本音を表現するので、「愛の親和力」を表象する床の幾何学模様以外、具象物のほとんど何もない舞台上では、実に面白い重層的パフォーマンスが展開。たとえば、婚約者との別れを悲しむドラベッラの建前の背後で、彼女の本音は早くも少しウキウキといった具合。欲を言えばこの演出、仕掛けが遅く、途中まではやや退屈だが、第1幕フィナーレ、少なくとも第2幕から先は文句なしに面白い。特に新しいカップルによる二つの二重唱がダンサー達のパフォーマンスを伴うと、幸せそうな歌詞とは裏腹に恐るべき空虚さをあらわにするのは衝撃的。このオペラ、二組の恋人たちが試練の末に「真実の愛」を見出すなどという、おめでたい話ではないことを改めて思い知らせてくれる。 突出したスーパースターはいないが歌手陣は適材適所。プリマドンナらしい大柄な歌を歌うフィオルディリージ、いかにも利発そうなデスピーナ、危険な恋愛実験の仕掛け人たるドン・アルフォンソ、いずれも見事だ。ピリオド・スタイルを十分に踏まえつつ、演出の求める細やかなニュアンスを実現したフィリップ・ジョルダンの指揮も素晴らしい。近年の『コジ』ではヴェルザー=メスト指揮(チューリッヒ)と双璧と言ってよい。余談ながら、指揮者がリーフレットに寄せた「空虚を受け入れること」という文章が大変見事なのに感心(正確にはインタビューを基にインタビュアーが構成したものらしいが)。インテリのケースマイケルがこれぐらいのことを喋れるのは当然だが、演奏は素晴らしくても喋らせるとまるでダメな音楽家が少なくないなかで、これは秀逸。彼なら低迷の極みにあるウィーン国立歌劇場を建て直してくれるかもしれない。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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