The Rough Guide To Jazz Legends:Miles Davis:Birth Of A Legend

独自の企画で定評のある〈ラフ・ガイド〉シリーズから“ジャズの伝説”リマスター再発第3弾！

ジャズの歴史の中で最も影響力をもつトランペット奏者、マイルス・デイヴィス。1926年、イリノイ州オールトンの歯科医の息子として生を享けたマイルスは、母は音楽教師という環境で育ち、10代初頭でトランペットを手にしました。生まれた翌年に引っ越したイースト・セントルイスの、川を挟んだ向こう岸に位置するセントルイスのジャズ・バンドで活躍。18歳でジュリアード音楽院に進学するためにニューヨークに移り、そこでチャーリー・パーカーのバンドに加入してビバップの創成を目の当りにし、21歳で自身がリーダーとなってセッションを行なっています。1950年代にはハード・バップとよばれるスタイルの発展に大きく寄与し、さらに50年代後半になるとモード・ジャズという方法論を提示しました。その後もファンク・ジャズやフュージョン（クロスオーヴァ）といわれる革新的なスタイルの先駆となり、ジャズ界に大きな影響を与え続けたのです。1991年に死去するまで時代を見据えたそんなマイルスを指して、いつしか“モダン・ジャズの帝王”とも人々は呼ぶようになりました。

本作はそのようにしてジャズ史に燦然と輝くマイルスがリーダーとして録音した初期録音から50年代録音までを収録。ジャズをあまり聴いたことがない方でもどこかで耳にしたことのあるような超有名曲がいくつかならんでいるのがビギナーには優しい編集。

ボーナスCD（ディスク2）には、これだけは知っておきたいジャズ・ジャイアンツの録音10トラックを収録。