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Sym, 4, : Mackerras / Po S.fox(S)

Mahler (1860-1911)

User Review :4.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
SIGCD219
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

マーラー:交響曲第4番
マッケラス&フィルハーモニア


さきごろ亡くなられた名指揮者チャールズ・マッケラスの追悼盤が英国のシグナム・レーベルから登場。曲目は終楽章で天上での生活を描いたマーラーの交響曲第4番です。

【マッケラスのマーラー】
マッケラスのマーラーといえば、EMIに録音したロイヤル・リヴァプール・フィルとの交響曲第5番と第1番、ロンドン・フィルとの『子供の不思議な角笛』が知られており、さらにライヴ録音では、BBC交響楽団を指揮した交響曲第4番などがかつてリリースされていました。しかし現在はどれも廃盤なので、今回のフィルハーモニア管弦楽団との第4番の登場は大いに歓迎されるところです。

【マッケラスの芸風】
マッケラスの演奏の特徴は、生き生きとしたリズムに、見通しの良いパート・バランスゆえの豊富な情報量、そして細部にまで検討・研究を重ねた結果としての、ときに大胆なまでの思い切った表現の面白さにあります。こうした特徴は、マーラーの演奏にはぴったりでもあり、実際、前述の交響曲第5番や第1番ではそうした特質がプラスに働いて非常に説得力のある演奏に仕上がっていました。

【マッケラスとフィルハーモニア管】
マッケラスが初めてフィルハーモニア管弦楽団を指揮したのは1950年代なかばのことだったので、今回の録音の時点でもその関係はすでに半世紀以上に及びますが、レコーディングはあまりなく、古いものを除くと最近ではシグナム・レーベルからリリースされたシューベルトの『グレイト』とドヴォルザーク第7番&第8番のライヴ録音が話題になっていました。

【表情豊かで魅力的な第4番】
今回の交響曲第4番は、この作品の演奏でときおり見受けられるテンポの変化の多いタイプに属するものといえますが、リズムはよく弾み、フレーズの切り替えも俊敏、楽器配置のせいもあって木管楽器も雄弁で、全体に情報量が豊かで非常に魅力的な仕上がりを示しています。第3楽章での遅めのテンポによる深い情感の表出も感動的で、続く第4楽章ではにぎやかな音楽の果てに訪れるコーダの美しさが胸に沁みます。(HMV)

【収録情報】
・マーラー:交響曲第4番ト長調 [56:43]
 第1楽章 Bedachtig, Nicht eilen [16:12]
 第2楽章 In gemachlicher Bewegung [09:11]
 第3楽章 Ruhevoll [21:44]
 第4楽章 Sehr behaglich [09:36]

 サラ・フォックス(ソプラノ)
 フィルハーモニア管弦楽団
 チャールズ・マッケラス(指揮)

 録音時期:2006年2月16日
 録音場所:クイーン・エリザベス・ホール、ロンドン
 録音方式:デジタル(ライヴ)

【プロフィール】
アラン・チャールズ・マクローリン・マッケラスは、1925年11月17日、オーストラリア人を両親に、アメリカのニューヨーク州に誕生。幼い頃にシドニーに移り、7歳でヴァイオリンを学び、ほどなくフルートの学習も始めます。その後、同地のニュー・サウス・ウェールズ音楽院でオーボエとピアノ、作曲を学びます。同音楽院を卒業したマッケラスは、シドニー交響楽団の首席オーボエ奏者に就任。
 戦後、指揮に興味を持ったマッケラスは1947年にイギリスに渡ってロンドンを生活の拠点とし、同年、クラリネット奏者のジュディ・ウィルキンスと結婚します。そして1年間プラハに留学し、チェコ語も学んで、名指揮者ヴァーツラヒ・ターリヒに指揮を師事、その地で出会ったヤナーチェクの音楽に深く魅了され、研究をすることとなります。
 1948年にイギリスに戻り、サドラーズ・ウェルズ・オペラでヨハン・シュトラウスの『こうもり』で指揮者デビュー。1953年まで同オペラで指揮をおこない、1951年にはヤナーチェクのオペラを初めて英国に紹介し、『カーチャ・カバノヴァー』英国初演で注目を集めます。
 1954年から1956年にかけては、BBCコンサート管弦楽団の首席指揮者を務める一方、当時興り始めた「時代様式」に関心を示し、1959年、ヘンデルの『王宮の花火の音楽』では大きな話題を呼び、1965年には『フィガロの結婚』では、歴史的なスタイルで装飾を加えて注目を集めまた模様。その間、1963年には、ショスタコーヴィチの『カテリーナ・イズマイロヴァ』で、コヴェント・ガーデン王立歌劇場にデビューしています。
 1966年から1970年にかけて、ハンブルク国立歌劇場の第1指揮者を務め、1970年にはサドラーズ・ウェルズ・オペラの音楽監督に就任、同劇場は1974年にイングリッシュ・ナショナル・オペラと改名していますが、マッケラスは1977年まで音楽監督の地位にありました。
 1978年、ヤナーチェク賞、1979年、ナイトの称号を授与され、1979年からBBC交響楽団の首席客演指揮者、1982年、シドニー交響楽団の首席指揮者に就任。
 1986年から1992年まではウェールズ・ナショナル・オペラの音楽監督を務め、1992年、スコティッシュ室内管弦楽団の首席客演指揮者、1993年、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とサンフランシスコ・オペラの首席客演指揮者、1996年にはチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者を兼務。
 マッケラスは、ヘンデルやモーツァルト、ベートーヴェンの演奏に定評があり、ブラームスからマーラー、チャイコフスキー、ショスタコーヴィチにいたる広範なレパートリーで優れた演奏を聴かせており、特にヤナーチェクをはじめとするチェコ音楽では、スペシャリストとして世界的な評価を得ていました。(HMV)

Track List   

  • 01. Symphony No. 4 in G Major: 1. Bedchtig, Nicht Eilen
  • 02. Symphony No. 4 in G Major: 2. in Gemchlicher Bewegung
  • 03. Symphony No. 4 in G Major: 3. Ruhevoll
  • 04. Symphony No. 4 in G Major: 4. Sehr Behaglich

Customer Reviews

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これは名演です。マッケラスさんの傑作。第...

投稿日:2011/10/23 (日)

これは名演です。マッケラスさんの傑作。第1楽章は生気溌溂、早いテンポで元気に押し進みます。但し、粗っぽさは一切なし、弾むような音楽です。第2楽章は、内心は穏やかで落ち着いているのにちょっと斜に構えたような楽想を、これも変化を付けて鮮やかに再現。そして美しさの極みの、「平安に満ち」た第3楽章。第4楽章は、歌が今一つ。マッケラスさんのテンポに乗れずやや駆け足気味で、落ち着かない。そこで完成度はいま一つという結果になりました。でも、総じて立派な出来栄えです。オケの技量は申し分なし。音色も美しく、優秀さを誇っています。録音も優秀。すこぶる堪能しました。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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2007年のライブ録音だが、この曲の名盤にあ...

投稿日:2010/12/02 (木)

2007年のライブ録音だが、この曲の名盤にあげられるのではないだろうか。 まずテンポ感がいい。1、2楽章はやや早めのテンポだがあせりすぎず、3楽章はひるがえってたっぷりと歌う。夢見るような音だ。デュナーミクも神経質にすぎず、中庸のよさがあるが平板ではない。マーラーが田園の音楽家であることを認識させてくれる。惜しむらくは4楽章のソプラノが不出来なことで画竜点晴を欠いた。

ludwig3rd さん | 千葉県 | 不明

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