SACD

Mahler Symphony No.6, R.Strauss Metamorphosen : Barbirolli / New Philharmonia (2SACD)(Single Layer)

Mahler (1860-1911)

User Review :5.0

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
TOGE15020
Number of Discs
:
2
Label
:
Format
:
SACD

Product Description

『EMI CLASSICS 名盤 SACDシングル・レイヤー・シリーズ』
マーラー交響曲第6番、メタモルフォーゼン
バルビローリ&ニュー・フィルハーモニア管


イタリア人の父とフランス人の母のもと、ロンドンに生まれたジョン・バルビローリ[1899-1970 本名:ジョヴァンニ・バッティスタ・バルビローリ]のスタイルは、その血筋もあってか、英国人指揮者の一般的なイメージとは大きく異なるものでした。そのアプローチの根幹を成すのは情熱的かつ情愛豊かなパーソナリティであり、ときに大胆なデフォルメも辞さずに思い切った表現を志向するその芸風は今も数多くのファンから愛されています。

【マーラー第6番】
バルビローリは9番ではすっきりしたテンポでしたが、6番では遅いテンポで細部をえぐるように演奏。第1楽章アレグロ冒頭から面食らいますが、エネルジーコという指定には忠実で、非常に力強い足取りと、指揮者の唸り声がただならぬ作品のオープニングを不気味に彩ります。ほとんど拡大鏡でみるマーラーといった趣ですが、この変化に富んだエネルギー解析ぶりは魅力的です。特にマーラーの天才が冴え渡る第4楽章序奏部でのカオスの表現はみごとなもので、独特の色彩感と巧みな演出の切れ味はまさに衝撃的なものがあります。イメージとしては、誇大妄想狂による悲劇的なモノローグとノスタルジックな回想といったところでしょうか。大音量で聴いてみたいユニークな演奏です。
 なお、バルビローリはここで1963年版のマーラー協会版スコアを使用していますが、第2楽章をアンダンテ楽章に、第3楽章をスケルツォ楽章として、マーラーが最終的に選択した形に準拠しています。

【メタモルフォーゼン】
組み合わせの『メタモルフォーゼン』は、チェリスト出身で、まずオケに所属、その後、弦楽四重奏団を経て、自ら弦楽オーケストラを結成し、指揮者に転向するというバルビローリ自身の音楽的キャリアの蓄積をよく示す演奏といえ、弦楽オーケストラの扱いに特別な手腕をもっていた(例えばタリス幻想曲の超名演!)バルビローリの濃やかなアプローチが、作品の内包する諦観やノスタルジーをきわめて美しく表現しています。(HMV)

【収録情報】
・R.シュトラウス:メタモルフォーゼン [27:11]
・マーラー:交響曲第6番イ短調『悲劇的』[83:41]
 21:14 / 15:51 / 13:53 / 32:43

 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 ジョン・バルビローリ(指揮)

 録音時期:1967年8月
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール(マーラー)、アビーロード第1スタジオ(シュトラウス)
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 英アビー・ロード・スタジオ最新リマスター音源使用

 SACD Single Layer
 SACD対応プレイヤーで再生できます。

Track List   

Disc   1

  • 01. Symphony No.6 In A Minor. `tragische` 1st Movement: Allegro Energico. Ma Non Troppo(Heftig. Aber
  • 02. Symphony No.6 In A Minor. `tragische` 2nd Movement: Scherzo(Wuchtig)
  • 03. Symphony No.6 In A Minor. `tragische` 3rd Movement: Andante Moderato

Disc   2

  • 01. Symphony No.6 In A Minor. `tragische` 4th Movement: Finale(Sostenuto-allegro Moderato-allegro
  • 02. Metamorphosen. Studie Fur 23 Solostreicher

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Comprehensive Evaluation

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ちなみに本演奏の英本国最初期アナログ盤(...

投稿日:2013/12/08 (日)

ちなみに本演奏の英本国最初期アナログ盤(セミサークル・レーベルのASD)は、第2楽章がスケルツォ、第3楽章がアンダンテとして収録されております。SACDはその最初期盤を倣ったものと言えるでしょう。価格は確かにCDとしては高価ですが、アナログ最初期盤の比ではありません。 パッケージングには多々問題はありますが、この超名演を手軽に高音質で楽しめるのですからありがたいものです。え?もう絶版!?残念・・・

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素晴らしい演奏、著しい音質改善、嬉しい限...

投稿日:2013/03/01 (金)

素晴らしい演奏、著しい音質改善、嬉しい限りです。よくぞ単層SACD化して下さいました。ただし、2楽章3楽章の順番が指揮者の意向では2楽章アンダンテ、3楽章スケルツォなのに、(メーカーの判断で)本盤に限り通常スタイルに入れ替えられたのは理解に苦しみます。しかもコメントなし。名演奏なればこそ、演奏者には敬意を払って欲しいものです。購入者はその演奏者の信奉者なのですから。また、80分余りなので1枚に収録可能なはず。キャンペーンのアンケートに自由コメント欄が無く、前述の意見やSACD化希望アルバムを発信出来ません。メーカーさんのセンスが音質と同様に改善される事を祈ります。楽章順を復元した1枚盤が出たら、迷わず買い直しますよ。

Muumin さん | 兵庫県 | 不明

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 『悲劇的』というタイトルのいらない唯一...

投稿日:2012/12/22 (土)

 『悲劇的』というタイトルのいらない唯一の1枚。つまり,タイトルなしでも“悲劇的”と感じさせてくれるということ。この演奏が存在しなければ,バーンスタインの新盤が最も“悲劇的”な演奏だろうか…。ところが,この演奏を聴いた後では,それも“エネルギッシュな”名演と化してしまう。カラヤン盤は“耽美的”に,M.T.トーマス盤は“機能的”に…聴こえてしまう…。  この冒頭の低弦の刻みはどうだろう…! 他の演奏から聴き取れるものと明らかに違う。バーンスタイン盤からは,悲劇に立ち向かおうとする確固たる歩みが聴き取れ,カラヤン盤からは,これから押し寄せる悲劇を半ば楽しみに待つかのような軽やかささえ感じられ,M.T.トーマス盤からは,これからの悲劇に備えた準備体操のような聴こえ方もしてきてしまう…。他の名演奏たちの冒頭を一刀両断にしてしまうほどの力を,この演奏の冒頭はもっている。苦しみもがきながらも前進していく…そんな姿ではなく,徐々に膝から崩れ落ちていく様を描いているようだ。その後は,一度も立ち上がれることなく,ずっとうつ伏せに倒れたままで曲が進行していく。せめて…と,四つん這いになろうとしても,すぐに叩きのめされる。  バーンスタインの9番同様,聴き通すのにかなり精神力が必要な演奏ですが,これ以上の第6番『悲劇的』は,私の中では存在しません。

masato さん | 新潟県 | 不明

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