シドニーで「犬の為のコンサート」をしたり、相変わらずの活躍を続ける「本家・モダンアーティスト」の2001年のライブ。デビューヒットの「o superman」を含む代表曲の数々を本拠地NYで丁寧にパフォーマンスしている。映像が有れば最高なのだが・・・。同時代出身の日本女性の誰かさんと違い、曲も歌声も十分にpopで洗練されている。夫となったルー・リード共々、60~70年代の「鉛筆の先端」は21世紀まで折れずにとんがっている。

全体的に音の使い方に繊細な感覚がうかがえる。これはアルバム全体を通じて参加しているパーカッショニスト、デヴィッド・ヴァン・ティーゲムの影響だろう。また同様にほとんどの曲でロマ・バランＲｏｍａＢａｒａｎという人が演奏に参加している。マルチ・プレイヤーのよう

とても静かなアルバムだ。しかし単なるバックグランド・ミュージックにはなり得ない。静かな中にも確かな自己表現がある。この静けさはブライアン・イーノの環境音楽へのアプローチに似ている。エリック・サティが使った「家具の音楽」という言葉もふさわしい。 全体的にサ