欧州ジャズの至宝といわれた名盤。フロント陣もＺ．ナミスウォフスキ、Ｔ．スタンコと天才揃い。１曲１曲が長尺だが無意味にフリーに走らない独特の構成美が光る。やはり天才だ。

ポーランドジャズの父コメダ。このアルバムは映画の方ではなく、カポーティ作の原作戯曲をコンセプトに書かれた「ティファニーで朝食を」。くすんだ雰囲気のサウンドがポーランドの霧の街を連想させる。女性ヴォーカル入り。

われらが天才コメダの、まるでサントラみたいなイメージの組曲。超絶トロンボニストのエイエ・テリンやドラムのルネ・カールソンといったスウェディッシュ、更にはスウェーデンに移住したベースのロマン・ディロング、そして女性ヴォーカルやウルバニャク、ナミスウォフスキなどの若手スターによる編成。サントラ界の裏帝王だったコメダの実力がひしひしと伝わる。ぜひモノクロ映像のお供に。