個人的には”初物”だったのですが、ダークな「Bird Of harlem」を除け、予想以上にジェントルで、ポップで、コンテンポラリーなのに驚きました。正に”嬉しい誤算”でした。 　ＬＰ時代のアルバムにしても、もう１〜２曲加えてもいいような全体の尺の短さはありますが、最少得点差なのに見応えのあるボールゲームのような充実感がありました。 　モノトーンの渋めのジャケットとは違って、結構カラフルな内容です。

Jess RodenをＡＯＲだって云う人が出てくる処に、時代をを感じます。云われてみれば確かにその雰囲気が有りますね〜！しかし、違うんだな〜！このアルバムを出した頃が偶々その種の音楽をそういう呼び方をしていただけで、彼の遣りたかったのは、最初から、一般的な表現で言う所のＳＯＵＬです。ブロンコ（ちょっとカントリー系）、ジェスローデンバンド、ソロそして彼の参加アルバムを聴けば彼の目指した方向性が分かります。

恥ずかしながら、後輩たちのライヴ曲で初めてジェスローデンを知りこの盤を購入。大成功しなかったと思えないオーラあるヴォーカルに巡り会えました。バンド演奏もマル、仲間はすぐやりたい曲も明日できる曲もジェスとならいつでもどんな風にでもグルーヴさせられると信じていたのではないでしょうか。