ﾌﾗﾝｽ印象派から現代に至る音楽観とそれに関連付けられるﾎﾞｻﾉﾊﾞを取り入れつつ、ｱｳﾞｧﾝｷﾞｬﾙﾄﾞな効果音、ｱﾝﾋﾞｴﾝﾄなｼｰｹﾝｽが効果的にこのｱﾙﾊﾞﾑにはある。このように書くと、ｱｰﾄﾘﾝｾﾞｲ/ｻｶﾓﾄなどを思い浮かべる人もいると思う。ここにある音楽はそれらの借り物ではない音楽がある。特に江藤のﾋﾟｱﾉ、大津の効果的なｷﾞﾀｰ、藤井の繊細なプレイが聴き手に訴える。ﾒﾝﾊﾞｰ3人は各々知るぞ人ぞ知る強者だが、前のNaO2ではｵﾌｨｼｬﾙなCDがなかったので今回の発売はﾌｧﾝとして嬉しい。このCDは聞き込むにも、流して(家具の音楽のように。｡)もいい音楽だ。