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八犬伝 下 角川文庫

Futaro Yamada

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041123447
ISBN 10 : 4041123445
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2022
Japan

Content Description

遙か昔の怨念から里見家を救うため、不思議な宿縁に導かれ、世に現れた八犬士。ここに彼らは出揃った。関東管領・扇谷定正を前に、一大決戦が今始まる―。二十八年の歳月を経て、作家・馬琴は息子の死や自身の失明に直面しつつも懸命に物語を紡ぐ。そして虚実二つの世界はついに融合を迎え、感動のクライマックスへ。馬琴の最高傑作『南総里見八犬傳』を、壮大な構想で現代に蘇らせた、鬼才・山田風太郎による不朽の名作。

【著者紹介】
山田風太郎 : 1922年兵庫県生まれ。東京医科大学卒。47年「達磨峠の事件」で作家デビュー。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞を受賞。その後、58年「甲賀忍法帖」を発表し忍法ブームに火を付けた。97年、菊池寛賞を、2000年、第4回日本ミステリー文学大賞を受賞。01年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • saga

    戯作者・馬琴の壮絶な人生が明らかになった実の世界。特に白内障によって隻眼となったうえに、残る一眼にも侵食した後の、漢字を知らない亡き息子の妻・お路の凄まじいまでの気力に感動した。そのおかげで八犬伝は未完の大作とならずに済んだ。まあ、馬琴の微に入り細を穿つ文章は冗長だ。しかし、完成したからこそ今に伝わったとも思える。そして、著者はその冗長さを排して、読者に八犬伝の面白さを伝えてくれた。終盤の幼犬士・犬江親兵衛の活躍は、まさに桃太郎のような微笑ましい一篇に仕上がっていた。

  • 猫ぴょん

    八犬士の話しより、 馬琴と北斎のほうが面白い😅 ふたりとも超長生き(江戸時代に80歳過ぎってスゴいよね) で、ふたりとも家族との関係が悲しいなぁ。正直どっちも苦手なタイプの性格😱馬琴の細か過ぎる性格は無理だー(汗)だからこそ何千頁の大作が書けるんだろうけど。終盤の長さ細密さは実際には読む気にならないな。飽きる(滝汗)犬江親兵衛の大活躍までかな?面白いのは。後はダイジェストで十分。 さて。実の部分でイチバン凄い方は息子のお嫁さんのお路だね。 口述筆記の超ド根性は素晴らし過ぎる。お路が優勝✨

  • 紅香@新刊購入まで積読消化あと4冊⭐︎

    胸の空く、善因善果、悪因悪果絵巻。実の世界が一層濃くなり、はたと気付く。ここまで深く物語にのめり込まされて、今まで何を読まされてきたのだろう。。まさに虚実冥合。私は馬琴の聖戦を読んできたのだ。物語を振り返える。本来なら言葉の綴り方も今の私たちには到底読むことはできない一端を広げて、その気の遠くなる偉業を知り、戦慄する。そんな偉業をなし得た滝沢馬琴も北斎も渡辺崋山ももうこの世にいない。満足いく人生だったのか。悔恨か。勝者とか敗者とか、そんなことはお構いなしに。この物語は経に相当する。

  • じゅむろりん

    実は南総里見八犬伝をちゃんと読んだ事がなく、嘗ての角川映画の情報のみで臨んだ本作。「虚」の世界は、馬琴の詳細な設定に裏付けられた人物相関と勧善懲悪の分かりやすい構成。幽鬼妖女の類や悪役との壮絶な死闘が気持ち良いのですが、次第に「実」の馬琴・北斎の日常が気になってきます。最後に虚実混ざり合い、八犬伝完結に結びつく馬琴と息子嫁お路の世界は見事です。一度に二度おいしい読書体験を堪能しました。

  • りきやん

    新装版により再読。虚実冥合…終章のすさまじさは脳内に摺り込まれているが、改めて読むとその終章がかなり短く、しかし虚実の合わさり方がとんでもない角度から食い込んでくるので、強烈なインパクトをあらためて覚えた。虚の独創性と構築力、実のままならなさとよもやの到達点を、山田風太郎が小説として別段の高みに上げたともいえる。書き手がピッチャーとするなら、馬琴たちから風太郎、そしてこうして読者として受け止めることができるのは幸せの限りなのだろう。文字で表せない人生の価値を文字でこそ紡ぐ、すばらしいものがたりでした。

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