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八犬伝 上 角川文庫

Futaro Yamada

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041123430
ISBN 10 : 4041123437
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2022
Japan

Content Description

文化十年、江戸飯田町の小さな家屋で、作家・滝沢馬琴は画家・葛飾北斎に語り出した。宿縁に導かれた八人の犬士が悪や妖異と戦いを繰り広げる『南総里見八犬傳』である。落城寸前の安房・滝田城で、時の城主・里見義実が一縷の望みを愛犬・八房に託したことをきっかけに、里見家の運命が動き出す―。闊達自在な伝奇「虚の世界」と、執筆への執念を燃やす馬琴を綴る「実の世界」を、緻密な構成で見事に交錯させて描いた傑作。

【著者紹介】
山田風太郎 : 1922年兵庫県生まれ。東京医科大学卒。47年「達磨峠の事件」で作家デビュー。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞を受賞。その後、58年「甲賀忍法帖」を発表し忍法ブームに火を付けた。97年、菊池寛賞を、2000年、第4回日本ミステリー文学大賞を受賞。01年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • saga

    2011年『みをつくし料理帖シリーズ』で時代小説の面白さを知り、翌12年に『鬼平』で池波正太郎にハマり、藤沢周平、岡本綺堂と読み継ぐ。その中で山田風太郎のことを知ったが、なかなか手が出せなかった。この度、角川文庫が本書を文庫化してくれたことで、ようやく読むことが叶った。虚の世界として南総里見八犬伝が読め、実の世界で戯作者・馬琴と北斎の不思議な交流が読めて大満足。いずれ代表作ともいえる『忍法帳シリーズ』も読みたい!

  • 猫ぴょん

    八犬士の話しだけじゃなく合間合間に挟まれる馬琴と北斎の会話が面白い✨馬琴が北斎にあらすじを少しづつ語るんだけど、なにせ年月が年月だからー😅何十年だもんね。お互いの近況や家族の話しも興味深い✨ もちろん八犬士の話しも面白い☺ 児童書4冊とほぼ同じ内容だけど微妙な違いがなかなか良いのよねー♪下巻へGO✨

  • 紅香@新刊購入まで積読消化あと4冊⭐︎

    『私は結局正しい者が勝ち、悪は罰せられる善悪ともにその酬いは必ずあるという世界をえがくのが目的でかいているのだとあらためて答えよう』滝沢馬琴と葛飾北斎との語り『実の世界』と創作、里見八犬伝の『虚の世界』で構成されている本書。そして作者の思考も入り混じり、重厚さを増す。虚の世界、八犬士であることの因縁の深さ。その伏線は舌を巻くほど巧妙に語られる。江戸町から一歩も歩かない馬琴の頭の中で作り出される虚はどこから湧いてくるのか。。不思議がる北斎さながら共感しきり。勧善懲悪。これは誰もが好きな展開。下巻へ。

  • Toshi

    「仁、義、礼、智、忠、信、孝、悌!いざとなったら玉を出せ」(って今の人にはわかんないかw)風太郎版「八犬伝」の「虚の世界」と、八犬伝を執筆する馬琴と北斎の奇妙な友情を描く「実の世界」が平行して進む物語。上巻は犬坂毛野の登場まで。これで7人。この先どう言う展開が待っているのか。山田風太郎のことなので、「虚」と「実」の世界が交わるとか。楽しみ。

  • じゅむろりん

    2024初読本はこれ。足利8代義政将軍のころ安房の滝田城主里見義実の子伏姫が妖犬八房の子を身籠る。犬の子は産めぬと自死した際に忠、孝、信、悌、仁、義、礼、智の文字が浮かぶ珠が飛び散る。因縁ある8つの珠を持つ犬士が出会って向かう天命とは…。って、何と男心をくすぐる設定なのかね。この八犬伝は「虚」の話で、原作者の曲亭馬琴と葛飾北斎の交流が描かれた「実」の世界も同時に進行するという趣向。昔の角川映画とのすり合わせも楽しみつつ、馬琴北斎の江戸話がどう着地するのかも楽しみ。犬士が6人分かったところで下巻へ。

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