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"Dvorak Symphony No, 9, Mozart Symphony No, 38, : Kubelik / Chicago Symphony Orchestra"

Dvorak, Antonin(1841-1904)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
OPK7051
Number of Discs
:
1
Label
:
:
International
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

若き日のクーベリック
離れざるをえなかった故国に別れを告げ、
新しい世界を見据える意気込みが聴ける演奏


「新世界から」は、ティンパニの凄まじいクレッシェンドとともにアレグロ・モルトの主部に突入、第1主題がホルンに出ます。このあたりの凄みは、今回の復刻ではじめて再現されたもので、オリジナルの録音にはこんな鮮烈の響きがはいっていたのかと驚かずにはいられませんでした。また「プラハ」をクーベリックは、最晩年の1991年10月11日というプラハでの生涯最後の演奏会で「新世界から」と一緒にとりあげた際のライヴ録音があり、この2曲を宿命的なプログラムと考えていたもののようです。39歳という若いクーベリックのアメリカ録音は、オーケストラの自発性にゆだねるところ顕著だった1961年ウィーン盤の流麗かつ自然な演奏に対して、あらゆる面でクーベリックならではの知的に構成され、冴えて品位を失わぬ演奏で、節度ある美しさが印象的なモーツァルトを聴かせてくれます。今回のオーパス蔵盤の復刻技術とマスタリング感覚の冴えっぷりは、お見事というに値しましょう。(小林利之)

【収録情報】
・ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調作品95『新世界より』
・モーツァルト:交響曲第38番ニ長調K.504『プラハ』
 シカゴ交響楽団
 ラファエル・クーベリック(指揮)

 録音時期:1951年(ドヴォルザーク)、1953年(モーツァルト)
 録音場所:シカゴ、オーケストラ・ホール
 録音方式:モノラル(セッション)
 原盤:HMV-LP(オリジナルMercury録音)

CDは国内プレスとなります。

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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新世界よりとプラハの組み合わせ。これは、...

投稿日:2010/03/09 (火)

新世界よりとプラハの組み合わせ。これは、クーベリックにとっては宿命的なものだ。クーベリックが祖国に復帰後、チェコ・フィルを指揮して我が祖国などを演奏したが、ラストコンサートとなったのが、この組み合わせによる歴史的演奏会であった。本盤は、その約40年前のスタジオ録音。録音当時は、この組み合わせでカプリングを行ったわけではないので、こうしたカプリングを試みたオーパスの抜群のセンスの良さを高く評価すべきであろう。この40年間の間には、チェコも、プラハの春の後のソ連軍侵攻や、長い社会主義政権の後に訪れたビロード革命、そして民主化と激動の時代であったが、それだけに、両演奏の性格は大きく異なる。もちろん、本盤の演奏は、当該ラストコンサートの感動的名演や、この間に演奏されたベルリン・フィルやバイエルン放送交響楽団との名演などに比較すると、どうしても旗色が悪いが、それでも、本演奏には、他の名演にはない独特の魅力に満ち溢れていると言える。特に、新世界よりでは、若さ故の勢いがあり、一気呵成に聴かせるエネルギッシュな生命力が見事である。それでいて、第2楽章など、ボヘミアの民族色豊かな抒情の歌い方にもいささかの抜かりもない。プラハも、若さ故の一直線の演奏であるが、それでいて優美にして高貴なニュアンスにも不足はなく、モーツァルトの演奏の理想像を体現していると言える。オーパスの復刻はいつもながら素晴らしく、特に低音の迫力は我々聴き手の度肝を抜くのに十分である。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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