spiritual black dimension以来の傑作｡個人的に。 今回は曲がよく練られていて、飽きさせない。 アルバムトータルとして完成度は高い。 前半4曲、インスト挟んで後半の流れは聞き所の一つ。各メンバーの色が出ていてうまくマッチしていると思う。 ただ、決定的な曲はない。

現実の世界で幸せを追い求めることに疲れた自分、シャグラットの声はいつもそばにあった。オーケストラの奏でる哀しみのメロディに、どこへ行けばいいと尋ねる…ブラックメタルほど聴き手の感情に入り込んでくるものは、あまりないだろう。

黄昏、そして城…荒涼とした風景(ジャケット)が、北欧出身のバンドらしさを出していて、Good!インストゥルメンタルで始まるメタル作品はとにかく好きなのだが、マイノリティである自分の心を捕らえて離さない1曲目、夢のような音世界。とても癒されました。