CD

Symphonies Nos.2, 5, 6, 7, 8, 9 : Eichhorn / Linz Bruckner Orchestra (9CD +Bonus CD)

Bruckner (1824-1896)

User Review :5.0
(5)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
CMCD10008
Number of Discs
:
9
Label
:
Format
:
CD
Other
:
+CD

Product Description

ブルックナー:交響曲選集(9CD)
アイヒホルン&リンツ・ブルックナー管
100ページを越える豪華解説書と特典CD付き!


ブルックナー好きから高く評価されていたアイヒホルン指揮リンツ・ブルックナー管弦楽団による交響曲選集が、新たな音質で再登場することとなりました。

【クルト・アイヒホルン】
アイヒホルンは、1908年ミュンヘン生まれ。ミュンヘン・フィルやバイエルン放送管の指揮者を務め、ドイツでは人気がありましたが、その誠実で素朴、謙虚な性格のゆえか国際的な活動を好まなかったため、日本での知名度はそれほど大きなものではありませんでした。
 そんなアイヒホルンが、80歳を超えて取り組みはじめたブルックナーの交響曲録音シリーズは、ドイツ・ロマン派の伝統的な演奏スタイルを伝える名演として大きな反響を呼び、一躍その名を有名にすることになりました。その演奏は、地道に積み重ねてきたブルックナー研究の成果と、ブルックナーの音楽に惜しみない献身と愛情を傾けてきたことを示す、虚飾を排し淡々と真理へと向かうみごとな芸境を伝えるもので、アイヒホルンが、ブルックナーの真髄をきわめた巨匠であることを明らかにする名演と絶賛されました。
 また、第9番には、1992年に刊行された未完の第4楽章の復元版を収録(世界初録音)、第2番ではキャラガンによる新しい校訂版を用い、ブルックナー作品の特徴でもあるヴァージョン問題に新風を吹き込んだことも注目されるところです。
 全集完成を目指して精力的に続けられたレコーディングは、1994年のアイヒホルンの死去で惜しくも完結には至りませんでしたが、残された6作品の録音は、素晴らしいものばかりです。

【音質向上】
高解像度なマスターを使用し、それを最新技術『HRカッティング』を採用することで、さらなる音質向上を実現しています。このHR(ハイレゾリューション)カッティングは、ビクタークリエイティブメディア(株)が新たに開発したもので、ハイレゾリューション音源をダイレクトにCDへカッティングし、マスター・クオリティの高音質サウンドを実現することに成功しています。

【豪華解説書】
音質向上した新たなセットの発売ということで、お買得盤ながら解説にも力を注ぎ、W.キャラガンやJ.A.フィリップスなど、著名なブルックナー研究家/校訂者が書き下ろした解説文、多数の譜例、資料などを掲載した100ページを越える解説書が付属します。

【特典CD】
キャラガン校訂による交響曲第2番のセッション録音風景と、アイヒホルンにより一部変更された交響曲第2番終楽章の別録音を収録したCDを特典ディスクとしてセットに組み込んでいます。なお、セッションでのアイヒホルンと楽員のやりとりの様子は抄訳の形でブックレットに掲載されているというのも親切です。

【購入特典】
購入特典として、交響曲第9番第2楽章のレコーディングの模様を録画した動画のダウンロードIDをプレゼントします。動画ダウンロードに関する詳細はBOX内に案内を封入しています。※内容は変更になる場合がございます。予めご了承ください。

【収録情報】
アントン・ブルックナー

CD1
・交響曲第2番ハ短調 WAB.102(キャラガン校訂1872年稿)
 録音時期:1991年3月25〜28日

CD2
・交響曲第2番ハ短調 WAB.102(キャラガン校訂1873年稿)
 録音時期:1991年3月25〜28日

CD3,CD4
・交響曲第5番変ロ長調 WAB.105(ノーヴァク校訂)
 録音時期:1993年6月29〜7月3日

CD5
・交響曲第6番イ長調 WAB.106(ノーヴァク校訂)
 録音時期:1994年3月28〜31日

CD6
・交響曲第7番ホ長調 WAB.107(ノーヴァク校訂)
 録音時期:1990年4月9〜12日

CD7 (CMCD-10014)
・交響曲第8番ハ短調 WAB.108(ノーヴァク校訂1890年版)
 録音時期:1991年7月1〜4日

CD8,CD9
・交響曲第9番ニ短調 WAB.109(サマーレ&マッツカ校訂による第4楽章付)
 録音時期:1992年4月13〜15日、1993年2月16-17日

特典CD
・交響曲第2番ハ短調第4楽章(キャラガン校訂による1872年稿、一部アイヒホルンによる変更)

・録音風景
 交響曲第2番第1楽章(1872年稿)
 交響曲第2番第2楽章(1872年稿)
 交響曲第2番第3楽章(1872年稿)
 交響曲第2番第4楽章(1872年稿)
 交響曲第2番第1楽章(1873年稿)
 録音時期:1991年3月25〜28日

 リンツ・ブルックナー管弦楽団
 クルト・アイヒホルン(指揮)

 録音場所:リンツ・ブルックナーハウス
 録音方式:デジタル(セッション)

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Comprehensive Evaluation

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交響曲第2番が同曲のベストCDといえるほ...

投稿日:2021/03/21 (日)

交響曲第2番が同曲のベストCDといえるほどの出来。1872年版も1873年版も両方いい。以下は1872年版についての感想。テンポは速すぎず遅すぎずちょうどいい。ヴィブラートで始まる。冒頭の一音からはっきり聴こえるのはいいこと。録音も全体的にきれい。木管楽器同士の掛け合いになると、他の楽器の音量を絞り、より主題を奏する楽器を引き立たせる。効果抜群だ。第1楽章の終わりは丁寧そのもの。録音もきれい。続く第2楽章は、スケルツォ楽章。リピート部分もカットすることなくすべて繰り返す。1873年版との大きな違いだ。個人的にはリピートしない方が好きだが、アイヒホルン盤は美しく、ゆったりと聴いていられる。第3楽章、美しいアダージョが始まる。ここでも録音のきれいさが心に染み入る。リンツ・ブルックナー管弦楽団については細かく知らない。もちろんベルリン・フィルのような艶のある響きは期待できない。ただ、アイヒホルンのブルックナーを聴かされると、オケの技能などどのくらい必要なものかと思わされる。第4楽章、キリエエレイソンのテーマも2回省略せずにちゃんとやってくれる。アイヒホルン自身、真のブルオタある。

ゆっきー さん | 千葉県 | 不明

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これは素晴らしいブルックナーです。演奏は...

投稿日:2019/12/28 (土)

これは素晴らしいブルックナーです。演奏は現代風でスマートですし、録音も鮮明で聴きやすいです。

ウーヤーター さん | 東京都 | 不明

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ドイツの名指揮者であったアイヒホルンであ...

投稿日:2012/03/04 (日)

ドイツの名指揮者であったアイヒホルンであるが、本盤におさめられたブルックナーの交響曲選集は、その最良の遺産と言っても過言ではあるまい。第1番、第3番及び第4番の録音を果たすことなくこの世を去ってしまったのは大変残念なことであるが、第2番についてはキャラガンによる新しい校訂版を用いたり、第9番については、通例の第3楽章までの演奏に加えて、1992年に刊行された未完の第4楽章の復元版を世界に先駆けて録音するなど、ブルックナーの研究学的にも極めて貴重な選集ということができるのではないだろうか。こうしたブルックナーの交響曲の演奏に際しては避けて通ることができない版の問題への強い拘りは、アイヒホルンによる長年に渡って地道に積み重ねてきたブルックナー研究の成果とも言えるとともに、ブルックナーの交響曲に対して深い愛着を抱いていた証左とも言えるところだ。演奏も素晴らしい。1990年代に入って、神々しいまでの超名演を繰り広げたヴァントや朝比奈などの演奏ほどの高峰に聳え立ったものとは言い難いが、それでも演奏の持つ懐の深さやいぶし銀の輝きさえ感じさせる重厚さは、ブルックナーの交響曲演奏の理想像の具現化と言っても過言ではあるまい。6曲の演奏は、いずれ劣らぬ名演であると評価したいが、第5番や第7番〜第9番の4曲については、前述のヴァントや朝比奈、そして他の海千山千の大指揮者がそれぞれ素晴らしい名演の数々を成し遂げていることから、アイヒホルンによる本選集の演奏をベストの名演とするのはいささか困難と言わざるを得ないところだ。これに対して、第2番及び第6番については、それぞれの楽曲の演奏史上でもトップの座を争う名演に仕上がっていると言えるのではないだろうか。特に圧倒的なのは第2番の演奏であり、演奏全体の堅固な造型を堅持しつつ、スケールは雄大であり、ブラスセクションの朗々たる響かせ方もいささかも無機的に陥ることなく、重厚で剛毅な中にも豊かな情感を失うことがないのが素晴らしい。彫の深さにも尋常ならざるものがあり、ブルックナーの初期の交響曲であるにもかかわらず、これほどの奥行きの深さ、そしてスケールの雄大さを感じさせる演奏は、他にも類例を見ないと言ってもいいだろう。同曲の名演には、ヨッフムやジュリーニなどによるものが存在しているが、スケールの雄大さや懐の深さと言った点においては、アイヒホルンによる本演奏の方を随一の名演に掲げるべきではないかと考えているところだ。第6番も素晴らしい。同曲にはヨッフムやヴァントによる名演が成し遂げられているが、ヨッフムのロマンティシズム溢れる演奏と、ヴァントによる重厚かつ剛毅な演奏の中間に位置する演奏とも言えるところであり、剛柔のバランスがとれた演奏という意味では、随一に掲げられる名演と言ってもいいのではないだろうか。アイヒホルンの確かな統率の下、渾身の名演奏を繰り広げたリンツ・ブルックナー管弦楽団にも大きな拍手を送りたい。そして、本選集の素晴らしさは、リマスタリングによって大幅な高音質化が図られたことであろう。私は、各曲単独で発売された初期盤をこれまで愛聴してきたが、本選集は、そもそも次元の異なる素晴らしい音質に生まれ変わったと言える。加えて、100ページ以上にも及ぶ詳細で読み応えのある解説書が添付されたのも見事であり、アイヒホルンによる名演奏も相まって、全体として至高の名選集と高く評価したいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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