CD

Sym, 2, : Poschner / Linz Bruckner O

Bruckner (1824-1896)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
NYCX10414
Number of Discs
:
1
Format
:
CD

Product Description


日本語解説付き
#bruckner2024
ブルックナー:交響曲第2番(第2稿、ホークショー版)


「CAPRICCIO」レーベルと国際ブルックナー協会の主導で、ブルックナーの生誕200年にあたる2024年までにブルックナーの全交響曲のすべての稿(バージョン)を録音しようという企画 「#bruckner2024」の第9弾。問題の多い第2番の第2稿に新たな光を投げかけるホークショー版による録音が登場。
 「#bruckner2024」の監修者で当CDに使われた楽譜(NBG III/1: 2/2 出版準備中)の校訂者ポール・ホークショーは、当CDに寄せた原盤解説の中で第2番の歴史をこのように整理しています。

1871年作曲着手、翌72年9月完成。同年中の演奏を目指してオットー・デッソフ指揮ウィーン・フィルがリハーサルに取り組むも、演奏は却下。1873年10月26日、ブルックナー自身の指揮するウィーン・フィルにより初演。1876年2月20日、同じ顔触れで再演。1877年、大幅に改訂(=第2稿)。以後1877年の第2稿と称する楽譜は、1892年ウィーンの「Albert J. Gutmann」社よりブルックナーの弟子シリル・ヒュナイス(ツィリル・ヒューナイス)校訂により刊行されたのを初めに、1934年ハース版、1965年ノーヴァク版、2007年キャラガン版と刊行されてきました。
 この中でハース版とノーヴァク版は第2稿(1877年稿)をうたいながらも第1稿(1872年稿)が混在していることが指摘されており、キャラガン版は1872年稿の要素を除いたものとされています。バレンボイム&シュターツカペレ・ベルリン、ティーレマン&ウィーン・フィルが採用しており、国際的に認知されているといえるでしょう。そのキャラガン版は1892年に出版された稿の一部を注釈付きで取り入れているため、それを除いて1877年稿の姿に最も迫ったのが今回のホークショー版ということです。
 1892年稿については、校訂者ヒュナイスの作業がブルックナー自身の承認を得たものか否かという、ブルックナーにありがちな「作曲家本人の意思を踏まえた改訂か、弟子たちが勝手に行った改竄か」問題をはらんでおり、キャラガンはブルックナーの意思が(ある程度以上)反映されたものと考え、ホークショーは否定的なようです。ホークショーの作業の具体像については『NBG III/1: 2/2』の刊行が待たれますが、一足先に録音が聴けることに興味を惹かれるファンは少なくないことでしょう。
 ポシュナーの演奏は引き締まったテンポとメリハリの利いた造形でベートーヴェン的といいたくなるようなアプローチですが、第2楽章の穏やかな表情を湛えたサウンドと広々としたテンポは、ブルックナーの緩徐楽章を聴く楽しみに浸らせてくれます。

【(参考データ)演奏時間比較】
・ポシュナー/ホークショー版(16:15/ 13:57/ 6:18/ 15:12=51:47)
・バレンボイム/キャラガン版(17:23/ 13:03/ 7:51/ 16:02=54:19)

※国内仕様盤には専門誌等で好評を得ている石原勇太郎氏(国際ブルックナー協会会員)による日本語解説が付属します。(輸入元情報)

【収録情報】
● ブルックナー:交響曲第2番ハ短調 WAB102(第2稿/ホークショー版)


 I. Moderato (16:15)
 II. Andante. Feierlich, etwas bewegt (13:57)
 III. Scherzo. Masig schnell - Trio. Gleiches Tempo (6:18)
 IV. Finale.Mehr Schnell (15:12)

 リンツ・ブルックナー管弦楽団
 マルクス・ポシュナー
(指揮)

 録音時期:2022年2月1日
 録音場所:オーストリア、リンツ・ミュージックシアター、リハーサル・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 輸入盤国内仕様(日本語解説付き)


【#bruckner2024について】
ウィーンを拠点とするレーベル「Capriccio」がブルックナー研究の第一人者でイェール音楽大学院のポール・ホークショーの監修の下、ブルックナーの生誕200年にあたる2024年までに全交響曲のすべての稿を録音するというプロジェクトです。少なからぬ曲で目下刊行が進んでいる新ブルックナー全集(NBG)の楽譜が使われる予定。
指揮者には全曲を通じてマルクス・ポシュナーを、オーケストラはポシュナーの手兵リンツ・ブルックナー管弦楽団を主体にウィーン放送交響楽団も起用。ブルックナー・ファンにとっては目と耳の離せないシリーズとなりそうです。(輸入元情報)

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