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Complere Symphonies : Ivor Bolton / Salzburg Mozarteum Orchestra (9CD)

Bruckner (1824-1896)

User Review :4.5
(5)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
OC031
Number of Discs
:
9
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


ブルックナー:交響曲全集(9CD)
アイヴァー・ボルトン&ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団


2004年から2015年にかけてザルツブルク祝祭大劇場でライヴ録音された全集。ライヴといっても2,179席の大ホールで暗騒音がほぼ無く聴きやすい音なので、録音用ライヴもしくはゲネプロ主体と思われます。
  楽譜重視派のボルトンは、作品の時代様式にも配慮。ブルックナーの交響曲が二管編成オーケストラのために書かれ(8番と9番のみ三管編成)、作曲当時はヴィブラートも普及していなかった事実を考慮してか、ここではクリアーなサウンドを聴かせています。
  楽器配置は、交響曲第3番から第9番までが第2ヴァイオリン左側の通常型で、交響曲第1番と第2番のみ第2ヴァイオリン右側の対向型。モーツァルテウム管弦楽団は長く通常型の楽器配置で演奏していましたが、ボルトンの代になってからはモーツァルトやハイドン作品では対向配置を導入することが増え、このブルックナー全集でも初期の第1番と第2番については対向配置が採用されています。

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 演奏者情報

ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団

ルーツはコンスタンツェ・モーツァルト[1762-1842]が資金援助して1841年にザルツブルクで設立された「大聖堂音楽協会とモーツァルテウム」で、宗教音楽演奏を担うオーケストラとして発足。一時はモーツァルテウム音楽院に所属していましたが、1938年に音楽院から独立して、プロのオーケストラとしての活動を開始。
  1958年にザルツブルク州とザルツブルク市の運営団体となり、コンサートのほか、ザルツブルク州立劇場での演奏会も担当。
 ベルンハルト・パウムガルトナーやレオポルト・ハーガーによって名声を確立したのち、ハンス・グラーフ、ユベール・スダーン、アイヴァー・ボルトンらが首席指揮者を務めてきました。
  近年は客演指揮者にトレヴァー・ピノックやジョヴァンニ・アントニーニらを招いてピリオド風な演奏もおこなうようになり、2017年からは古楽に強いイタリアのヴァイオリニストで指揮者のリッカルド・ミナージが首席指揮者を務めています。
  こうした環境の中で、モーツァルテウム管弦楽団はピリオドもモダンも完全に消化し、説得力のある演奏を聴かせることができるオーケストラに進化。特に、得意のモーツァルトやその時代の音楽での演奏は、細部に至るまで素晴らしいものとなっています。メンバーは91人ですが、実際の活動は室内編成のものが多く、そのため室内オーケストラとして広く知られています。
  ちなみに、モーツァルテウム管弦楽団には、メルツェンドルファー(墺)、ハーガー(墺)、ヴァイケルト(墺)、グラーフ(墺)、スダーン(蘭)と連なる首席指揮者たちとのブルックナー演奏の伝統もあります。
  CDは、Berlin Classics、SONY Classical、Deutsche Grammophon、ORFEO、OEHMS、Victor、Solo Musica、Alphaなどから発売。


アイヴァー・ボルトン(指揮)

1958年、イギリスのランカシャーに誕生。ロンドン王立音楽院やナショナル・オペラ・スタジオで学び、オックスフォード・スコラ・カントルムで指揮者デビュー。1982年からグラインドボーン音楽祭に出演し、1984年にはオリジナル楽器アンサンブル「セント・ジェームズ・バロック・プレイヤーズ」を設立。1990年、イングリッシュ・ツーリング・オペラの音楽監督に就任。1994年、スコティッシュ室内管弦楽団の首席指揮者に就任。2004年にはザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の首席指揮者に就任し、2016年からは名誉指揮者として頻繁に指揮。2020年に、オーストリア政府により「共和国の特別な利益における並外れた功績」に対して、オーストリア国籍が与えられています。
  CDは、Oehms Classics、Berlin Classics、Farao Classics、Virgin Classics、Orfeo、Teldec、ASV、Conifer、EMI、SONY、Harmonia mundi、Prosperoなどから発売。



 トラックリスト(収録作品と演奏者)

ヨーゼフ・アントン・ブルックナー[1824-1896]

Disc1
◆ 交響曲第1番ハ短調 WAB101
(ノーヴァク版 1877)
1. I. Allegro 13:56
2. II. Adagio 13:23
3. III. Scherzo: Schnell 09:06
4. IV. Finale: Bewegt, feurig 15:07
録音:2013年10月11-13日、ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)

Disc2
◆ 交響曲第2番ハ短調 WAB102
(キャラガン版 1872)
1. I. Allegro: Ziemlich schnell 20:46
2. II. Scherzo: Schnell 11:52
3. III. Andante: Feierlich, etwas bewegt 17:09
4. IV. Finale: Mehr schnell 21:45
録音:2015年10月2-4日、ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)

Disc3
◆ 交響曲第3番ニ短調 WAB103
(ノーヴァク版 1889)
1. I. Massig bewegt 21:14
2. II. Adagio. Bewegt, quasi andante 15:42
3. III. Scherzo: Ziemlich schnell 07:06
4. IV. Finale: Allegro 13:13
録音:2007年10月25,27日、ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)

Disc4
◆ 交響曲第4番変ホ長調 WAB104『ロマンティック』
(ノーヴァク版 1878/80)
1. I. Bewegt, nicht zu schnell 19:52
2. II. Andante quasi allegretto 15:22
3. III. Scherzo: Bewegt 10:14
4. IV. Finale: Bewegt, doch nicht zu schnell 21:33
録音:2008年4月25,26日、ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)

Disc5
◆ 交響曲第5番変ロ長調 WAB105
(ノーヴァク版 1878)
1. I. Introduction: Adagio - Allegro 19:17
2. II. Adagio: Sehr langsam 16:10
3. III. Scherzo: Molto vivace - Trio: Im gleichen tempo 12:15
4. IV. Finale: Adagio - Allegro moderato 22:43
録音:2004年5月4-6日、ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)

Disc6
◆ 交響曲第6番イ長調 WAB106
(ノーヴァク版 1881)
1. I. Maestoso 15:21
2. II. Adagio. Sehr feierlich 16:33
3. III. Scherzo: Nicht schnell - Trio: Langsam 08:19
4. IV. Finale: Bewegt, doch nicht zu schnell 13:54
録音:2010年10月23,25日、ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)

Disc7
◆ 交響曲第7番ホ長調 WAB107
(ノーヴァク版 1885)
1. I. Allegro moderato 20:24
2. II. Adagio: Sehr feierlich und sehr langsam 22:04
3. III. Scherzo: Sehr schnell 09:09
4. IV. Finale: Bewegt, doch nicht schnell 12:31
録音:2006年2月7日、ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)

Disc8
◆ 交響曲第8番ハ短調 WAB108
(ノーヴァク版 1890)
1. I. Allegro moderato 17:22
2. II. Scherzo: Allegro moderato 14:46
3. III. Adagio 25:19
4. IV. Finale: Feierlich, nicht schnell 22:47
録音:2009年4月15,16日、ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)

Disc9
◆ 交響曲第9番ニ短調 WAB109
(コールス版 1894)
1. I. Feierlich, misterioso 25:23
2. II. Scherzo: Bewegt, lebhaft 09:54
3. III. Adagio: Langsam feierlich 22:05
録音:2005年11月10,11日、ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)

ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
アイヴァー・ボルトン(指揮)

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ノリントンほど徹底したピリオド奏法では無...

投稿日:2025/02/18 (火)

ノリントンほど徹底したピリオド奏法では無いように聞こえるが和音の響きやシンプルな歌い方など本当に気持ちよい。

figaro34 さん | 千葉県 | 不明

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確かに重厚なブルックナーのイメージとは一...

投稿日:2021/02/27 (土)

確かに重厚なブルックナーのイメージとは一線を 画す演奏。たしかにこれも悪くはありませんが、時に物足りない感じも否定できません。

pyon さん | 東京都 | 不明

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8番・9番は少々線が細く、オケの底力が足...

投稿日:2019/12/10 (火)

8番・9番は少々線が細く、オケの底力が足りないように感じるが、全ての演奏がインテンポで進んで行き、破綻がない。指揮者はこのオケの長所短所を良く把握しており、決して無茶はさせない。冒険もしないが、演奏は保守派のリスナーにも十分にアピールできる清涼感を持つ。見通しのよい録音も小編成オケの音の風通しに一躍買っている。ファーストチョイスならカラヤンやハイティンクなどが良いだろうが、大音量のブルックナーに馴れてしまった耳には、そよ風が頭の中を通り抜けていくようで気持ちがよかった。サードチョイスぐらいで持っていてもいい全集だろう。5番の演奏が結構いいのでぜひ聴いてみて下さい。ヨーロッパの演奏文化の多様性を実感できるでしょう。

silver さん | 岐阜県 | 不明

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