Clarinet Trio, Clarinet Sonata, 1, 2, : Shiner(Cl)Prodanova(Vc)Somi Kim(P)

ブラームス：クラリネットのための作品集

晩年のブラームスは、一旦は創作意欲が衰えるも、奏者リヒャルト・ミュールフェルトが演奏するクラリネットの素朴で澄み切った響きに魅せられ、相次いでいくつかの傑作を書き上げました。『クラリネット三重奏曲』は五重奏曲と同じ年の1891年に作曲され、世評は五重奏の方が人気が上でしたが、ブラームス自身は「この三重奏の方が好きだ」と述べたという作品。第1楽章冒頭の憂愁に満ちた旋律から強く聴き手の心を捉えます。2つのクラリネット・ソナタは1894年に書かれた曲。情熱的な第1番、晩秋の空を思い起こさせる第2番、ヴィオラで演奏されることも多く、どちらもブラームスの円熟が感じられる味わい深い作品です。
　演奏しているシナーは2011年にデビューを果たした若手奏者。現代音楽を得意としながら、このような古典的な作品でも卓越した解釈を聴かせます。（輸入元情報）

【収録情報】
ブラームス：
1. クラリネット三重奏曲イ短調 Op.114
2. クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1
3. クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 Op.120-2

　ジョセフ・シナー（クラリネット）
　ヨアンナ・プロダノヴァ（チェロ：1）
　ソミ・キム（ピアノ）

　録音時期：2018年5月1-3日
　録音場所：Wyastone, Monmouth, UK
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）