SACD

Piano Concerto No.1, Piano Sonatas Nos.12, 22, 23 : S.Richter(P)Munch / Boston Symphony Orchestra (2SACD)(Hybrid)

Beethoven (1770-1827)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
SICC10148
Number of Discs
:
2
Label
:
Format
:
SACD
Other
:
Hybrid Disc

Product Description


リヒテル・プレイズ・ベートーヴェン(2SACD)
スヴィヤトスラフ・リヒテル

リヒテル没後15年記念・日本独自企画・SACDハイブリッド

1960年、リヒテルのアメリカ・デビューに際してRCAがセッション録音したベートーヴェン作品を集大成した2枚組です。11月下旬にニューヨーク、ウェブスター・ホールでRCAのセッションで収録された『熱情』『葬送』を含むソナタ3曲は、10月のカーネギー・ホールのデビュー・リサイタルで弾いてセンセーションを巻き起こしたリヒテルお得意のレパートリーで、特に『熱情』におけるダイナミズムの幅広いドラマティックな表現は、このソナタの極限の一つ。
 ピアノ協奏曲第1番は、巨匠ミュンシュ指揮するボストン響との共演。ミュンシュの指揮ともども構えの大きなアグレッシヴな演奏が聴きももの。
 いずれもRCA所蔵の3chオリジナル・アナログ・マスターを稀少なアンペックス社製デッキで再生した上でリミックスし、DSDマスタリングでSACDハイブリッド化。2004年のJVC-XRCD以来ひさびさのリマスタリングで、1960年代のアメリカ録音ならではの野太いながらも繊細なサウンドが蘇ります。(SONY/RCA)

【収録情報】
DISC1
ベートーヴェン:
・ピアノ・ソナタ第23番へ短調 op.57『熱情』
・ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 op.26『葬送』
・ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調 op.54

 スヴィヤトスラフ・リヒテル(ピアノ)

 録音時期:1960年11月29,30日
 録音場所:ニューヨーク、ウェブスター・ホール
 録音方式:ステレオ(セッション)
 オリジナル・プロデューサー:ピーター・デルハイム
 オリジナル・エンジニア:ルイス・レイトン

DISC2
・ピアノ協奏曲第1番ハ長調 op.15

 スヴィヤトスラフ・リヒテル(ピアノ)
 ボストン交響楽団
 シャルル・ミュンシュ(指揮)

 録音時期:1960年11月2,3日
 録音場所:ボストン、シンフォニー・ホール
 録音方式:ステレオ(セッション)
 オリジナル・プロデューサー:マックス・ウィルコックス
 オリジナル・エンジニア:ジョン・クロフォード

 DSDマスタリング
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO

Track List   

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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本盤におさめられたベートーヴェンのピアノ...

投稿日:2012/08/05 (日)

本盤におさめられたベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番、そして、ピアノ・ソナタの第12、22、23番は、東西冷戦の真っただ中であった時代、当時の鉄のカーテンの向こう側からやってきた壮年期のリヒテルによる記念碑的な名演だ。リヒテルは、偉大なピアニストであったが、同時代に活躍していた世界的な大ピアニストとは異なり、全集を好んで録音したピアニストではなかった。こうした事実は、これだけの実績のあるピアニストにしては大変珍しいとも言えるし、我々クラシック音楽ファンとしてはいささか残念であるとも言えるところである。したがって、リヒテルがベートーヴェンのピアノ協奏曲全集やピアノ・ソナタ全集を録音したという記録はない。ピアノ協奏曲について言えば、スタジオ録音としては、単発的に、本盤の第1番や第3番などを録音したのみであり、他の諸曲についてはライヴ録音が何点か遺されているのみである。ピアノ・ソナタについても同様であり、こうしたことは、リヒテルがいかに楽曲に対する理解と確信を得ない限り、録音をしようとしないという芸術家としての真摯な姿勢の証左とも言えるのではないだろうか。それだけに、本盤におさめられた各演奏は、貴重な記録であると同時に、リヒテルが自信を持って世に送り出した会心の名演奏とも言えるところだ。ピアノ協奏曲にしても、ピアノ・ソナタにしても、リヒテルは、超絶的な技巧は当然のことながら、演奏全体のスケールの雄大さ、各フレーズに込められたニュアンスの豊かさ、そして表現の彫の深さなど、どれをとっても非の打ちどころのない演奏を展開していると言える。人間業とは思えないような強靭な打鍵から繊細な抒情に至るまで表現の幅広さは桁外れであり、十分に個性的な表現を駆使していると言えるが、それでいて、そうした表現があくまでも自然体の中で行われており、芝居がかったところがいささかも見られない。要は、恣意的な解釈が聴かれないということであり、ベートーヴェンへの深い愛着と敬意以外には私心というものが感じられないのが見事である。個性の発揮とスコア・リーディングの厳格さという二律背反する要素を両立させている点に、本演奏の凄みがあるとも言えるだろう。とりわけ、ピアノ・ソナタ「熱情」におけるピアノが壊れてしまうと思われるような強靭な打鍵から繊細な抒情に至るまでのダイナミックレンジの幅広さには出色のものがあり、終楽章終結部の猛烈なアッチェレランドはもはや人間業とは思えないほどの凄みのある演奏に仕上がっていると高く評価したい。また、ピアノ・ソナタ第22番は、「ワルトシュタイン」と「熱情」に挟まれるなど地味な存在であると言えるが、リヒテルによる本演奏によって、必ずしも有名とは言い難い同曲の真価を聴き手に知らしめることに成功したとも言えるところであり、その意味では稀有の超名演と評しても過言ではあるまい。ピアノ協奏曲第1番のバックをつとめているのはミュンシュ&ボストン交響楽団であるが、さすがはストラスブール出身で、ブラームスなどの交響曲において名演を聴かせてくれたミュンシュだけに、本演奏においてもドイツ風の重厚な演奏を行っており、リヒテルによる凄みのあるピアノ演奏のバックとして、最高のパフォーマンスを示していると高く評価したい。いずれにしても、本盤におさめられた各演奏は、リヒテルのピアニストとしての偉大さを十二分に窺い知ることが可能な圧倒的な超名演と高く評価したいと考える。音質については、本盤におさめられた楽曲のうち、ピアノ協奏曲第1番とピアノ・ソナタ第22番が、数年前にXRCD&SHM−CD化され、それは圧倒的に素晴らしい音質であったと言える。しかしながら、今般、それらにピアノ・ソナタ第12番、第23番を加えてSACD化されたというのは何と言う素晴らしいことであろうか。とりわけ、3曲のピアノ・ソナタの音質改善効果には目覚ましいものがあり、音質の圧倒的な鮮明さ、そして何よりもリヒテルの透徹したピアノタッチが鮮明に再現されるのは、1960年の録音ということを考慮に入れると、殆ど驚異的とさえ言えるだろう。いずれにしても、リヒテルによる圧倒的な超名演をSACDによる超高音質で味わうことができるようになったことを心より大いに喜びたい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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XRCDで極上の音質を味わった両盤だが、さて...

投稿日:2012/05/30 (水)

XRCDで極上の音質を味わった両盤だが、さてSACDになって更なる高音質化が図られるのか、興味は膨らむばかりである。ならば自分で真っ先に購入したらよいものを、貧乏臭いことで申し訳ないが、本盤をご購入された方は、第一にXRCD「協奏曲1番」にあるブーンというノイズが処理されているかどうか、ご報告いただけないでしょうか。よろしくお願いします。

ゆりぞう さん | 兵庫県 | 不明

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