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Piano Concerto.2, 3: Brendel, Rattle / Vpo

Beethoven (1770-1827)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
462783
Number of Discs
:
1
Format
:
CD

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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VPOをバックにしてベートーヴェンのピアノ...

投稿日:2013/11/21 (木)

VPOをバックにしてベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲を録音演奏し通したのは古くは1950年代後半のバックハウス/イッセルシュテット、1970年代初めのグルダ/シュタイン、1980年代前半のアシュケナージ/メータそして1990年代後半の本盤演奏ブレンデル/ラトルが思いつきますね。私は属する世代の常として平凡ではありますが先頭のバックハウス/イッセルシュテット盤に長く馴染んで気にも入っていたのですがこの演奏を「剛」とすれば「柔」として本盤演奏ブレンデル/ラトル盤も捨てがたくなっております。ブレンデルのベートーヴェンには私は彼がまだ駆け出しの頃のソナタ集LPでその切れ味がある中に何とも言えぬ円やかな運びのタッチが印象的でしたが本盤の演奏はその「味」を結構残しながら流石66〜67歳の草書的な色彩もブレンドされラトルの奏法アプローチ・・・後年の交響曲集よりはまだ刺激性が薄い感じを私は持っております・・・が似合った演奏となりました。ブレンデル自体は何回も協奏曲集を録音しており第2番、第3番での本盤演奏以前のものを年代・指揮者/オーケストラを羅列しておきますと1960年代前半・・・ワルベルク/WFOO&WSO、1970年代半ば・・・ハイティンク/LPO、1980年代前半・・・レヴァイン/CSOといった具合でソナタ集も前述の古いものも含め三回?録音しているところからブレンデルのレパートリーの掘り下げ「推移」が聴かれますね。2008年末に引退をして後進指導、著述等の活動を行なっているブレンデルはベートーヴェンについて人間としてと芸術家としての両面が相容れない処に興味があり。演奏においては作品構築性と共にユーモア面とのバランスにも留意することが大切・・・と述べております。そういう事で録音回数を重ねた本盤演奏にその「推移」の結論じみたものがあるのかも知れません。勿論私も本盤演奏以外の全てを聴いてはおりませんが本盤演奏は回数を重ねた結果の「理」に走ったとも評された部分もあるそうですが私には丁度良い加減です。本盤二曲は1998年ブレンデル67歳、ラトル43歳の時の収録です。先ず第2番(タイム@14’20A9’06B6’11)は元々最初に作曲されたピアノ協奏曲のためか作品自体少し試行錯誤的な行程を感じさせる部分が多く何かやっつけ仕事の構築性が明らかに欠如した作品でこの辺りを演奏者がどうカバーするかも面白い処ではあります。第1楽章の前奏軽めに出だしピアノもこの作品実力を越えて気負いのない処がこの曲に付きまとう煩わしさを軽減し長いカデンツァも「まとまり」欠けを意識させません。起承転結に弱い第2楽章では最終コーナーでのオーケストラとピアノの語り合いは絶妙。第3楽章も下手するとただやかましい曲に終わる処をオーケストラ、ピアノともこのコンビ特有の潤いがそれを救います。第2番では私は本盤演奏で開眼したと言っても差し支えありません。第3番(タイム@16’49A9’44B9’10)ではカデンツァのフレキシビリティさが聴きものであることと前奏や途中のオーケストラ全奏でのラトルの意外と筋肉質のしなる指揮ぶりが素晴らしいし最終楽章カデンツァの前のオーケストラの引っ張りやがっしりした〆へ向かう処でのティンパニーアクセントも上手く全体としてブレンデルのピアノは勿論バックのただ押せ押せだけでないVPOの演奏が聴き物ですね・・・本盤最高ランクです。上に触れた他の演奏の分かっているデータをメモしておきましたので煩わしいかもしれませんが参照にして下さい→1961〜1963年ワルベルク/WFOO&WSO第2番(タイム@14’48A9’29B6’15)、第3番(同@15’09A10’14B9’14)、1977年ハイティンク/LPO第2番(同トータル30’12)、1975年同第3番(同@17’11A10’30B9’04)、1983年レヴァイン/CSO第2番(同トータル28’48)、同第3番(同@17’00A10’05B9’12)。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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