絶好調の時期のライブだけにその淀み無いプレーは見事です。ベースのデイヴ・ホランドもしっかり主張しており、２人の天才のかけあいにただただ圧倒されます。

　「Ｏｒｎｉｔｈｏｌｏｇｙ」を始めハード系演奏でビバップ分野の演奏が多いです。「Ｊｕｓｔ　ｆｒｉｅｎｄｓ」、「Ｌｕｓｈ　ｌｉｆｅ」とスタンダード曲も収録されているのでＡｎｔｈｏｎｙ　Ｂｒａｘｔｏｎを聞き始めるのには入り易いアルバムの部類に入っているのではないでしょうか？ 　Ｔｅｔｅ　Ｍｏｎｔｏｌｉｕが参加しています。

マルチリード奏者・作曲家のブラクストンの1980年代から90年代前半の作品を8つ収めています。マックス・ローチのタイトなドラムと応酬するデュオから、自己のグループでのカルテット作品が3つ、モンク作品集ではマル・ウォルドロンらとムードたっぷりの好演、その他オーケストラ作品などでは現代音楽作曲家としての一面を見せます。ブラクストンをよく知らない人が聴いても、多彩な才能に脱帽するでしょう。素晴らしい内容です。