今までのamanda rogersとは明らかに違うアルバムです。彼女独自の暗く憂鬱な姿は一切見当たりません。どちらかと言うと暖かな気持ちになれる曲ばかり。全体的にピアノ中心ですがﾌﾞﾙｰｽ風な曲だったり、今までにないポップスな曲やアコギとピアノのアコースティックな感じの曲だったりと新鮮で新たなamanda rogerの魅力が満載です。「the places you dwell」に収録されている＃4が今作で大胆にアレンジされています。この曲を聞くとなんとなくVanessa Carltonのような感じに近いのです。 今までの彼女を求めていると少し期待は裏切れますが、ﾏｲﾅｰな前作よりも聞く人が増えるのではないでしょうか。

アマンダの歌声とピアノだけの世界を明確に感じる、いや感じさせられます。まず彼女の羽根のようにふわりとした物憂げで甘い歌声が全ての空間を包み込み、そして美しく繊細なピアノの旋律が寄り添う。言葉の一つ一つがイメージを持って宙を舞う。素敵な音楽。

WITH RESISTANCE,TWENTYINCHBURIALなどの叙情系疾走HC勢がいたかと思うと、SLINGSHOT DAKOTAのようなエモ勢もいる。そして、このAMANDA ROGERS。IMMIGRANT SUNはホント最高。ちなみにグラインドバンドも多数所属しています。恐るべし。

とにかく暗い!! そのくらさが暗さがエモい!! つらいときに聞くと余計へこみます(笑)