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もっと知りたいウィリアム・モリスとア-ツ & クラフツ

藤田治彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784808708559
ISBN 10 : 4808708558
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2009
Japan

Product Description

生活と芸術の調和をめざした
先駆者たちの、美しき夢の軌跡を追う


19世紀、産業革命まっただ中のイギリスにおいて、機械による大量生産ではなく、手仕事の魅力を訴え、装飾芸術の新たな地平を拓いた「近代デザインの創始者」モリスとその仲間たちによる美しいデザインを中心に、彼らの理念を受け継いだ芸術運動「アーツ&クラフツ」の世界的な広がりまでを追った、盛りだくさんの内容です。

幅広いジャンルを網羅。
 壁紙、テキスタイルはもとより、絵画、ステンドグラス、家具やタイル、本の装幀など、モリスらの幅広い活躍を豊富な図版で紹介。作品のどれをとっても、彼らの「もの」づくりへの徹底したこだわりがうかがえます。
巨人モリスの全体像が浮かび上がる。
 妻ジェインをめぐる画家ロセッティとの三角関係の苦悩や、詩人・文学者・思想家としての精力的な活動、社会的関心、自然や伝統芸術への共感など、モリスの全体像を知るコラムを随所に盛り込み、深みと奥行きのあるデザインが生まれた背景に迫りました。
19世紀以降の芸術運動の流れがわかる。
 モリスの思想と活動に導かれて始まった芸術運動が、アーツ&クラフツ運動を経て、以降の革新的芸術運動にどのような影響を及ぼしたか、著者独自の視点で解説。近代美術史の流れが一望できます。

Content Description

目次 : 第1章 若きモリスとアーツ&クラフツ前史―良き仲間たちとの出会い/ 第2章 生活に美と創造の喜びを―商会設立から改組まで/ 第3章 理想の社会をめざして―環境保護運動への展開と社会主義/ 第4章 十人分を生きた晩年―アーツ&クラフツとケルムスコット・プレス/ 第5章 アーツ&クラフツ運動の広がり―ロンドン発の穏やかな世界革命とその理念

【著者紹介】
藤田治彦・著 : 1951年生まれ。京都工芸繊維大学大学院修士課程、大阪市立大学大学院博士課程修了。この間、フルブライト留学生として、イエール大学、ニューヨーク州立大学に学ぶ。トロント大学、京都工芸繊維大学、ルーヴェン・カトリック大学を経て、大阪大学大学院文学研究科教授、学術博士。専門は環境芸術学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • どぶねずみ

    『モリス展』に行く前の予習として。モリスは美しい女性の人物画も描いていたようだが、やはり壁画がっても美しい。こんな柄の便箋で手紙を書きたいなぁと思うほど、見とれてしまった。『モリス展』に行ったら、グッズもチェックしなくちゃ。

  • 拓也 ◆mOrYeBoQbw

    画集&経歴。作家として『ユートピアだより』『イアソンの生涯と死』でも知られるモリスの、工芸作品と解説ですね。壁紙としてのテキスタイル、本のカリグラフィなど多彩な作品が収められています。文字に疲れた時はこういうデザイン美術の本がいいですね(*´ω`*)

  • koke

    壁紙やタペストリーだけでなく、装飾手稿本とか私家版印刷とか、資金があったとはいえこんな風に何でも自分で作れるものなのか。何だか呆然としてしまった。社会主義との関わりについては、これだけの記述では何とも言えない。巻末の「アーツ&クラフツ運動の歴史的位置づけ」はフランス・絵画偏重の近代美術史観を相対化するのに有益。

  • yumicomachi

    はずかしながら、モリスといえば「いちご泥棒」などのデザインをした人、というくらいの認識しか持っていなかったのだが、偉大な詩人・文学者でもあり、社会運動家でもあったその生涯と、絵画・ステンドグラス・家具・壁紙・本などにわたる業績、後世や海外におよぼした影響(フランスのアール・ヌーヴォーやドイツのユーゲント・シュティール、日本の民藝運動など)を、豊富な写真とともに辿り、堪能することができた。モリス自身の詩などを書いて親友の妻に贈られた、美しいカリグラフィーの彩飾手稿本が印象に残った。2009年1月30日発行。

  • みか

    普段何気なく見ている壁紙がアートであり、人気アーティストアがおりブランド化されているのだと改めて知りました。壁紙ならではの繰り返し模様だったり、色合いだったり、上手く使えたらいいなぁと思います。エンドレスもいいけど、枠使いも素敵。

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