Books

満天のゴール

藤岡陽子

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093864800
ISBN 10 : 4093864802
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

舞台は星空が美しい医療過疎地。人生どん底のシングルマザー、人生に責められ続ける医師、人生をあきらめている老女、3人の出会いが、人生を変えてゆく―希望をもたらす、人間味あふれる医療小説。

【著者紹介】
藤岡陽子 : 1971年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。報知新聞社を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大留学。慈恵看護専門学校卒業。2006年「結い言」で第40回北日本文学賞選奨を受賞。2009年『いつまでも白い羽根』(光文社)でデビュー。現在も、看護師として勤務を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
是非映像化してほしい美しいドラマ!感動す...

投稿日:2021/04/11 (日)

是非映像化してほしい美しいドラマ!感動すること請け合いです! 一般的にこの手の作品は話が美化されすぎてしまい現実味のないストーリー展開になりがちだが、現実的なストーリー展開の中で人間ドラマが描かれているため、まさに暗い夜空に煌めく「満天の星」のように「星」=美しいドラマを自然な流れの中で浮き彫りにしている点が秀逸。

I.O.U さん | 北海道 | 不明

0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • さてさて

    この作品で描かれた「満点のゴール」に見るささやかな喜び。人はそんなささやかさの中に生きる術を得ています。”世の中には苦しいこともいっぱいあるけれども、そこにとらわれるのではなく、いいこともあるんだと信じて自分も生きていきたい”とおっしゃる藤岡さんの温かく優しい眼差しを強く感じるこの作品。どうしても暗くなりがちな『医療過疎』の現実を、”3人の出会いが、人生を変えてゆく”という感動的な人と人との繋がりを絶妙に組み合わせながら描かれるこの作品。看護師の目だからこそのリアルさ光る藤岡さんらしい作品だと思いました。

  • ウッディ

    結婚生活が破綻し、小4の息子涼介と故郷に戻ってきた奈緒は、医師の三上と出会う。人生を諦めた早川さんの生き様を通して、医療過疎地の終末医療、幸せな最期の迎え方を描いた優しい物語。タイトルの「ゴール」は、人生のゴールなんですね。辛いことがあっても、温かく自分を見守ってくれる人がいれば、それを乗り越えられる。それにしても、涼介君の存在が良い。奈緒にとっても、早川さんにとっても、そしてトクさんにとっても、自分を見守ってくれる子供の目が豊かな生き方に繋がってるのだと思えました。爽やかな読後感でした。

  • おしゃべりメガネ

    やっぱり藤岡さんの医療モノはリアルかつ温かみがあって、本当に素晴らしい作品です。人生どん底のシングルマザー「奈緒」が小4の息子とともに故郷へ。過疎地ともいえる故郷で不思議な雰囲気のある医師「三上」と出会い、看護師資格を持つ「奈緒」も故郷で看護師として再び人生の再スタートをきります。人との関わりを避けて暮らす老女「早川」との出会いもまた「奈緒」と、そして「三上」の運命も変えていくことに。人口が少なく、医療設備の厳しい環境での医療のあり方や高齢者への対応などがリアルに綴られており、色々と考えさせられました。

  • しんたろー

    限界集落での医療をテーマに、理不尽にもシングルマザーになってしまった主人公・奈緒を中心にしてヒューマンドラマが展開する。藤岡さんらしい安定した筆致で、孤独でも誠実に生きる老人たちに胸を打たれた。勝手な奈緒の夫と愛人に腹が立ったが、奈緒の息子・涼介が前向きで可愛くて和まされた。残念なのは、主人公の変化が弱いこと…平凡に生きてきた女性が自立する難しさがサラッと流れてしまっていた。代わりに、サブ的存在の三上先生と早川さんの話が素晴らしく、大いに泣けるクライマックスだった。人生をどう終えるかも考えさせられる良作。

  • kanegon69@凍結中

    人生は実にままならない。なかなか思った通りには進まないものですね。まるで神様が意図的にデザインしたみたいにすれ違っていく。東京で大きな心の傷を負い、京都府の北部の過疎地帯へやってきた主人公と息子、そしてそこで出会うおばあさんと病院の先生。それぞれが重い過去を背負いながら、それぞれを想いあう気持ちがとても温かい。最後50頁で一気に点と点が結ばれ、心震えるエンディングに思わず頬から涙が溢れ出してしまう。私も強く思う。死んだ後、自分も誰かに星空を見上げなら思い出してもらえるような、そんな人生のゴールを決めたい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items

HMV&BOOKS online Recommend