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21世紀版少年少女古典文学館 第22巻

興津要

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062827720
ISBN 10 : 4062827727
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

親しみやすい現代文で古典の世界を再現し、日本の古典文学に初めて出会う子どもの理解を助ける、児童向け古典文学全集の決定版。本巻は、日本の幻想文学の最高傑作「四谷怪談」を収録。

【著者紹介】
高橋克彦 : 1947年、岩手県に生まれる。早稲田大学商学部卒。美術館勤務を経て、1983年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞。1986年『総門谷』で吉川英治文学新人賞、1987年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、1992年『緋い記憶』で直木賞を、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を、2002年NHK放送文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • みつ

    お岩さんの話、という予備知識しかなかった、もともとは歌舞伎台本の幽霊ばなし。『少年少女古典文学館』の一冊ということですらすら読み進めることができる。高師直と塩谷判官が背景にいて『仮名手本忠臣蔵』の並行世界であることも知らなかった。なんと言っても伊右衛門の悪役ぶりが際立つが、怪談の引き金となる事件が意外なところから齎され、彼らも復讐の対象となる。かなりご都合主義的な展開も目立つが、多くの人物の欲と変愛が絡み、ひとり語りの怪談にはない演劇的な興趣が強い。この映像的な怖さを文字だけで表現する至難に挑戦している。

  • うーちゃん

    現代語訳なので非常に読みやすい。児童書だし。怪談としての恐ろしさもさることながら、業に翻弄される人間たちの怖さ・空しさが、情感溢れる会話によって 浮かび上がってくるのが興味深かった。暗い、ドロドロした物語であると思われがちだが、お岩さんが幽霊となってからは 怒涛の無双モードに突入する上に、悪人どもはもれなく成敗されるので、思いのほか清々しいカタルシスを得られる。例の毒薬を、病身のお岩への妙薬だといって飲ませる場面、岩は涙をこぼして「お優しい伊右衛門どの・・」と感謝する。・・可哀想すぎて泣けるシーンだ。

  • たつや

    このシリーズ図書館でついつい手を出してしまう。四谷怪談はなんとなくしか内容を知らないので、初読みです。伊右衛門が本当に酷すぎて、そりゃお岩も祟るな〜と、納得する。機会があればお岩さんのお墓参りをしたいと思える程、同情する。そして、某飲料メーカーはこんなクズの名前を商品にしたなと思う。もう買わない。

  • 訪問者

    なるほどこんな話だったのか四谷怪談。まさに怪談話の最高傑作。

  • てらさか

    傍注がたくさんついているので物事が分かりやすい。それにしても話はバイオレンス。

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