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豊臣家の女たち 岩波新書

福田千鶴

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004320869
ISBN 10 : 4004320860
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

寧(北政所)と茶々(淀殿)。現代の目は、この二人を秀吉の妻と愛妾と見て、あたかも対立したかのように捉えてきた。しかし実は、二人は連携して豊臣家を運営、大きく動く歴史の中で確かな役割を果たしていた。本書では、妻、母、姉・妹、養女、奥女中など、女たちの足跡をたどり、一夫多妻の豊臣家の真実に迫る。

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    尾張の百姓の小せがれが天下人にまで成り上がったため、周囲の女たちも否応なく巻き込まれ人生を翻弄された。ドラマや小説に登場する有名人のみならず、親族の妻子や養女、仕えた女中に至るまで豊臣家を支えた女性の実像を解明していく。当時は一夫多妻制のため北政所と茶々は正室側室の区別はなく、2人は立場を越えて良好な関係にあり、茶々は秀吉を愛していたなど従来の常識を覆す考えも示されている。秀吉の逆鱗に触れて殺されたり、大坂夏の陣で殉死するなど静かな最期を迎えられた者はほとんどおらず、豊臣政権の疾風怒濤ぶりを改めて感じる。

  • MUNEKAZ

    秀吉・秀長の妻や一門の女性をはじめ、豊臣家に仕えた女中たちも含めて、豊臣家に関わりのある女性たちを広く紹介する。寧や茶々といった有名な妻以外にも、秀吉から最も寵愛を受けた京極龍や塩対応が目立つ前田摩阿、出張先の現地妻みたいな存在の姫路など、秀吉の「妻たち」のプロフィールが結構面白い。また秀頼の周辺にいた女性たちは、浅井家と関りが深い人物が多く、茶々を通して浅井家との繋がりが感じられて興味深いところ。「戦国時代は一夫多妻」「寧と茶々は対立していない」「秀頼は確実に秀吉の子」など著者の主張の総まとめでもある。

  • さとうしん

    タイトルに「女たち」とあるが、秀吉の妻たちや母親姉妹のほか、弟秀長をはじめとする男性親族(小早川秀秋など養子も含む)とその妻子、更には血縁者以外の奥女中や茶々の乳母の大蔵卿ら女性たちの生涯についても紹介されている。秀吉と寧、あるいは寧と茶々、茶々と千との関係、そして旭の実像などが巷間言われているむようなものではないこと、秀吉が一夫多妻、すなわち寧と茶々以外の女性たちも「妻」であったこと、秀吉に茶々所生以外の男児が存在した可能性があることと、母子ともに存在が抹殺された事情など、興味深い指摘が多い。

  • どら猫さとっち

    来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」に合わせてなのか、豊臣家に生きた女性たちの実像を描いた歴史書。母や妻たち、姉妹、嫁いだ女性たち、仕えた女性たちなど、くまなく紹介するとはさすが。また妻である北政所と淀殿が対立したのは、後世のフィクションで、実際は連帯していたという。秀吉がフェミニストかどうかはわからないが、女性たちに支えられたのではないか。家に生き、時に憎みながら支えていた彼女たち。歴史は常に、女性を見つめていたのだ。

  • 夜明けのランナー

    にわか戦国時代ファンとしてはちょっと専門的すぎたかも。しかし、その時代を支えた女性はどんな功績をもたらした武士よりも、世の中に欠かせない存在だとだったことは確か。来年から始まる大河のために、この時代にもっと詳しくならなくてはと。

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