Books

Uchouten Kazoku

Tomihiko Morimi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344415263
ISBN 10 : 4344415264
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2010
Japan
Series
:

Product Description

「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー。

Content Description

「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー。

【著者紹介】
森見登美彦 : 1979年奈良県生まれ。京都大学農学部卒業、同大学院修士課程修了。『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    ここに登場するのは、狸の有頂天家族である下鴨家の6人(6匹?)と天狗の赤玉先生こと如意ヶ嶽薬師坊、人間でありながら天狗道に半ば足を踏み入れた妖艶なる美女の弁天。そして、下鴨家の殲滅をはかる夷川一族である。構想とプロットは単純というか、古典的な対立構造。ただし、プロットの展開の仕方は荒唐無稽そのもの。このあたりが人気の秘密か。彼らが縦横無尽に暴れまわるのだが、物語の主役は実は京都の町だ。しかも、案外に狭い範囲の。下鴨神社の糺ノ森から出町商店街が主要な舞台。これに六道珍皇寺、河原町、四条、寺町界隈くらい。

  • チェシャ猫

    初めて森見登美彦さんの作品読みましたが、読みやすくてよかった。母だぬきの大ピンチ、兄弟だぬきの活躍・大暴れ。いろんな登場人物が登場して、ひっちゃかめっちゃかで大団円。いいですね。他の作品ともリンクしてそうな雰囲気もあり 他の作品も読んでみたくなった。

  • starbro

    「有頂天家族 二代目の帰朝」を読む前に未読の「有頂天家族」を読みました。京都を舞台にした狸・人間・天狗のファンタジー、嫌いな世界ではないですが、かなりマニアックな作品で30万部も売れるベストセラーではないと思います。アニメ効果が大きいのでしょうね。何故日本で狸と狐が特別扱いされるのでしょうか?狸と狐の立場からするとかなり迷惑な気がします。

  • 佐々陽太朗(K.Tsubota)

    温かき家族愛の物語です。人間に家族があるように、狸にも家族がある。昨今、人間界の家族愛は急激に亡びつつあるが、狸界における家族愛は健在と見える。ちなみに天狗に家族があるかどうかは不明である。相変わらず森見氏の妄想は留まるところを知らず、物語は自由奔放に拡がり、妄想の産物たるキャラは都を縦横無尽に駆けめぐり波瀾万丈、八面六臂の活躍を見せる。これぞ森見氏の阿呆の血のしからしむるところか。「森見節」は本作でも健在。「阿呆嵩じて崇高となる」けだし名言である。

  • へくとぱすかる

    出たっ。偽叡電に偽寺町通!豪快なラスト。小説世界がつかめないと理解が難しいが、一端つかんだら、あとは流れのまま楽しんだファンタジー。理屈よりはまずは破天荒な物語。「聖なる怠け者」とつながる、現実とはちょっとちがった?京都の東半分。タヌキ界と天狗界には、人間界とはまたちがった妙な論理があるんだな。ともあれ兄弟のつながりは大切だ。タヌキも人間も。

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