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農業問題の基層とはなにか いのちと文化としての農業 シリーズ・いま日本の「農」を問う

末原達郎

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784623072170
ISBN 10 : 4623072177
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

いま、日本の農業を取り巻く問題とはいかなるものか。本書は、研究者、実務家、ジャーナリストという多彩な執筆陣がユニークな視座に立ち、理論と実践の両面から解説するとともに、世界の多様な事例に照らし、農業の過去・現在・未来を考える。

目次 : 第1章 文化としての農業を考える―社会の大転換期に(食から社会を考える/ 農耕の誕生 ほか)/ 第2章 農業とはそもそも何であったのか―アグロフォレストリ、焼畑、水田漁撈が語るもの(「遅れた農業」への再評価/ 農耕を支えた森林―アグロフォレストリの考え方 ほか)/ 第3章 日本農業の地平線はどこへ―農業への基本的誤解を解く(大変化期の農業をコンサルタントとして見る/ 私の農業へのきっかけ ほか)/ 第4章 日本農業の未来を世界から考える―ジャーナリズムからの報告(ニューヨークとキエフで見たもの/ 食料高騰と政治 ほか)

【著者紹介】
末原達郎 : 1951年、京都府生まれ。龍谷大学農学部教授。同、農業研究所所長。京都大学名誉教授。京都大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士。専門は、生物資源経済学、農学原論、比較農業論。日本各地や、アフリカを積極的にフィールドワークし、文明論的視点から農業を考察する

佐藤洋一郎 : 1952年、和歌山県生まれ。京都産業大学教授。総合地球環境学研究所名誉教授。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。農学博士(1986年京都大学)。専門は、植物遺伝学。総合地球環境学研究所副所長をへて、現職

岡本信一 : 1961年、東京都生まれ。農業コンサルタント。日本大学文理学部卒業。専攻は心理学。日本の農家や派米農業研修制度によるアメリカでの農業研修を経て帰国。種苗会社など農業関連企業を経て農業コンサルタントとして独立。鹿児島県を拠点にコンサルタント活動を続けている

山田優 : 1955年、東京生まれ。日本農業新聞専門編集委員。明治大学農学部兼任講師。同客員研究員。名古屋大学農学部卒業。東京農工大学連合農学研究科生物生産学専攻(博士課程後期)修了。1977年日本農業新聞報道部入社。2009年農業情報学会賞論文賞(農業情報学会総会)。フロリダ大学、テキサスA&M大学客員研究員(フルブライト奨学金)、環境ジャーナリストの会会員、日本農業経営学会会員。2009年6月1日第24回農業ジャーナリスト賞(共同受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ちょっと高かったが筆者陣の幅に興味をもっ...

投稿日:2015/05/16 (土)

ちょっと高かったが筆者陣の幅に興味をもって買ってみた。 ** 農業を産業ではなく、まず文化としてとらえる、というシリーズコンセプトらしいが、巻頭が農学部出身だから、これじゃ普通のすべりだしだ。 ** しかし、1章の筆者のアフリカ体験、奥地の原住民の村での体験談だが、いったんコミュニティに入れれば、基本的食料と薪は無償で提供される・・・カルチャーショック。自分など「コメ代稼ぎ」で四苦八苦しているのに。 ** 2章も軽くボディブローを受けた。日本だと洪水で床上浸水などしようもんなら、ニュースになる大事件だ。でも他のアジアの国では、洪水で池になった道路に釣り糸を垂れる人の写真があった。自然とともに生きるとはこういうことなのか。 この国では、稲も水害を見越して、浸水しても穂が水面に出るように茎が長く伸びるように進化しているそうだ。その写真を見て考えた。近代科学なんて、母なる地球の時間軸で見れば、しょせんまだまだ、一瞬の花火みたいなもんではないのか。 ** 3章の農業コンサルタントの人は淡々と書いているが、「日本の農業技術は最高!」なんて、だれが言ってんだというクールなまなざし。カルビーのポテトの栽培コンサルらしい。ここでも、世界視点から日本農業を見るべしと。 ** 4章の筆者は、自分には地味イメージの「農業ジャーナリスト」だけれど、実は世界中を飛び回ってる人らしい。ここでも日本農業の客観化ということを考えさせられる。 ** すぐ役立つ実用書とは程遠いが、じっくり農業を考えるには基礎資料になるな。筆者をもっと幅広く、いっそのこと哲学者あたりまで巻き込んだらいいのに。農学はやって農業すたれる、なんちゃって。

キュリオのおっさん さん | 広島県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ようへい

    食糧、産業、文明文化、ビジネス、政治経済、生き方、いろいろな視点で毎回頭がグルグルする。

  • 食から社会を考えるとして、最初にムニャンジロ村の食事内容を日本人には苦しいと思うことを原住民はそうとは思わないことが書かれている。日本の農業の転換期については、1960年から1970年にかけての生産調整の流れで政府の役割について述べられている。農業への就職者不足も課題としている。照葉樹林帯における農耕の開始や在来イネ品種の開花日でコシヒカリが8.23日ということを知った。悪者にされてきた焼畑とラオスの風景の写真は印象的だった。農業コンサルの例で栽培始動などが挙げられている。

  • S.J.

     

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