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騎虎の将 太田道灌 下 徳間文庫

幡大介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198946197
ISBN 10 : 4198946191
Format
Books
Release Date
January/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
幡大介 ,  

Content Description

応仁大乱に先んじて、権力が複雑に絡み合う関東は戦塵に塗れた。戦国大名の台頭を胚胎した大混乱期を戦い抜いた太田道灌の活躍。


【著者紹介】
幡大介 : 1968年栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • coolflat

    足利政知(のち堀越公方)の鎌倉下向(1458年)〜応仁の乱(1467~年)〜長尾景春の乱(1473~年)〜今川氏の家督争い〜道灌暗殺(1486年)〜伊勢新九郎(北条早雲)による小鹿範満討伐直前の流れで物語は描かれている。個人的には長尾景春の乱と今川氏の家督争いが連動していることがよくわかった。今川氏は援軍として超有能だが、当主が幼少の龍王丸では荷が重く、両上杉氏としては当主を小鹿範満にする必要があったということだ。終盤、ある人物より題名の意味が語られる。関東戦国史の主役は道灌から早雲へと引き継がれてゆく。

  • TheWho

    古河公方(足利成氏)と管領家(山内上杉家・扇谷上杉家)との享徳の乱から4年目、道灌は、江戸城を普請し江戸を抑え、堀越公方の就任により二人の関東公方並立と云う混沌した時代から下巻は始まる。その後応仁の乱の勃発や駿河今川家の家督争いで、伊勢新九郎こと北条早雲が登場し、長尾景春の乱の勃発、豊島兄弟の練馬城や石神井城の攻防を経て古河公方との和解と28年間もの享徳の乱の終結に至る。そしてその過程で、山吹の伝説も交えながら道灌の悲劇の終末に導かれる。道灌の生涯を追いながら複雑怪奇な関東争乱を説き明かす名作です。

  • 竜玄葉潤

    他の人も書いているが、読みやすい。同性で敵味方に分かれて、寝返りも多く、更に名前も似たようなこの時代なので、その都度、説明しながら話が進むのは良い。知っている人にはうざいかもしれないが。私には良。

  • ゆきのすけ

    享徳の乱あたりの太田道真・道灌父子は、大河にできそうだな。

  • うたまる

    「坂東は虎でござる。静勝軒(道灌)殿は虎に跨ったのだ。一気呵成に突き進んでお行きなされ」……坂東武者を虎に見立て、その支持を得た者が日本の覇権を握るという。道灌の成功をそのような論旨で解釈するのだが、ちょっと美化に過ぎるように思えた。関東の侍たちは虎というより狐狸の方が近いのではないか。そういう表裏定かならない食わせ者たちをまとめ上げた古狸こそ道灌だったように思う。だとすると、終局のあっけなさが物足りなく感じる。もっとしぶとく強かに生き抜いて欲しかった。物語としては十二分に面白かったけどね。

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