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肩ごしの恋人

唯川恵

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087477443
ISBN 10 : 4087477444
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2004
Japan

Product Description

等身大の女性を描く、第126回直木賞受賞作。
女であることを最大の武器に生きる「るり子」と、恋にのめりこむことが怖い「萌」。対照的なふたりの生き方を通して模索する女の幸せ探し、新しい家族のあり方を描く。(解説・江國香織)

Content Description

欲しいものは欲しい、結婚3回目、自称鮫科の女「るり子」。仕事も恋にものめりこめないクールな理屈屋「萌」。性格も考え方も正反対だけど二人は親友同士、幼なじみの27歳。この対照的な二人が恋と友情を通してそれぞれに模索する“幸せ”のかたちとは―。女の本音と日常をリアルに写して痛快、貪欲にひたむきに生きる姿が爽快。圧倒的な共感を集めた直木賞受賞作。

【著者紹介】
唯川恵 : 1955年金沢市生まれ。金沢短期大学情報処理学科卒。銀行勤務を経て84年「海色の午後」でコバルト・ノベル大賞受賞。以後、恋愛小説やエッセイを発表し、02年「肩ごしの恋人」で第一二六回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 遥かなる想い

    第126回(平成13年度下半期) 直木賞受賞。 萌と、るり子という22年来の 友達を対比させながら、 女性たちの恋愛観、結婚感を 描く。るり子という、欲しいものは 他人のものでも奪う嗜好の女性が 面白い。おそらく同性の皆に嫌われて いても、意に介さない、そんな女性が 確かにいる。そして、萌・・恋愛観は もしかしたら、こちらの方が 現代的かもしれず、ここに15歳の崇を 入れた関係は、等身大の「今」 なのかもしれない。

  • さてさて

    キョーレツな思考を一才の躊躇なしに表出していく主人公のるり子。そんなキョーレツな存在を二十二年にもわたって『騎士役』として支え続けてもきた主人公の萌。この作品にはそんな二人が肩ごしに恋人が見える生き方に幸せを見る物語が描かれていました。るり子のあまりのはちゃめちゃぶりに呆れを通り越す感情が支配するこの作品。そんなるり子から付かず離れず二十二年という萌のある意味でのクールさに本物の強い女性を感じるこの作品。唯川さんの狙い通りのあまりに読みやすい物語に肩肘張らない直木賞!を感じたインパクト最大級の作品でした。

  • おしゃべりメガネ

    こちらの作品も前から読もう、読もうと思っていて、なかなかタイミングが合わず読めてなかった作品です。唯川さんの直木賞受賞作品となれば、必然的に期待が高まるワケでして、そんな期待を裏切るコトのないステキな雰囲気の作品でした。今でいうアラサー女子二人の友情(腐れ縁?)を描いた内容で、ありきたりといえばありきたりかもしれませんが、そのありきたりさがとても良かったです。オカマのマスターがとてもいいキャラで、こんな風にモノゴトをハッキリと言えるステキなオトナになるべきだなと。唯川さんの文章は本当にキレイでしたね。

  • Atsushi

    朝起きて顔を洗って鏡を見る。改めて悟らされる。「俺の顔はいつの時代になっても『流行り顔』にはなれない」。性格の全く異なるアラサー女子萌とるり子の恋愛物語。萌と家出少年崇とのラストの別れが切なかった。お母さんが二人いるのも満更悪くないかも。読後さわやかな一冊。第126回直木賞受賞作。

  • mariya926

    第126回直木賞受賞作品です。かなりコテコテの恋愛小説を久々に読みました。先が読めるようで読めない面白さがありましたが、このラストは好き嫌いがあるんじゃないかな?自分が大好きで愛されることに幸せを感じるるり子と、幼馴染で思ったことははっきり言う萌。そして男たち…。こんな自由奔放な恋愛をしたことがないので、こんな世界もあるんだと思いました。その割には萌とかは深入りしないような?恋愛小説が好きだと思っていましたが、心に響く言葉を探す為に読書していたということを発見させてくれた本でした。

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