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雲の都 第1部

加賀乙彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784103308102
ISBN 10 : 4103308109
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2002
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

昭和27年、医学生・悠太は後に“血のメーデー”と呼ばれるデモに参加して負傷する。占領が解かれ、混乱しつつ復興する東京を舞台に、『永遠の都』の外科病院一族の戦後の運命を描く、待望の自伝的大河小説。〈受賞情報〉毎日出版文化賞特別賞(第66回)

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Book Meter Reviews

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  • 遥かなる想い

    『永遠の都(全7巻)』がよかったので、その続編である『雲の都』を読んだ。一代で三田に外科病院を築いた祖父時田利平はすでに亡く、一族の長老、政治家の風間振一郎も急死した状態。『永遠の都』では子供だった悠太が主人公で、著者の自伝的要素が反映されている。東大の医学生悠太はセツルメントに関わり、妹央子はヴァイオリンの才能を認められパリに滞在。米軍の占領が解かれ、混乱しつつ復興する東京を舞台に、やがて迎え来る大学の政治の季節の雰囲気をうまく伝えている。

  • それいゆ

    以前、著者の「高山右近」を苦労して読了したことがあります。その時は、右近の講演会を主催することになり、資料を作成し来場者に説明する時間を与えられたこともあって、必死に読みましたが難儀しました。この「雲の都」は、それ以上に難解で途中でギブアップです。読み方が分からない漢字が多く、文章も深い闇の中に迷い込んだように芸術的です。興味深い壮大な物語なのですが、「伝える力」「聞く力」「別れる力」という言い方をするならば、私には「読む力」が明らかに不足です。「我慢する力」もないのかもしれません。情けないの一言です。

  • キムチ27

    「永遠の都」に続く小説と云う事で、時田一族の次の世代・・風間、脇田、小暮家の各人が種々に動いている。筆者の自叙伝的内容と云われているが、登場人物の多さと「延々と続く」感じの文章で読みとおすにはひたすら、体力がいる。 Tは小暮悠太が主人公、医学生となった彼が東大紛争に巻き込まれ、血のメーデー事件を体感するまでの下り。長老、風間振一郎が急死し、妹央子はバイオリニストの才能がパリで開花始める。時代は戦後混沌から復興への時、東京を舞台に外科一族が織りなす人生模様・・いいも悪いも読んでいくしかない。

  • TAKAMURA

     お気に入りの作者の4冊目の作品。登場人物が多いが、読み進めるうちにそれぞれが際立ってくるので 問題なし。  後半から一気に楽しめた。

  • ももや

    永遠の都の主人公と、物語の背景にある時代があまりにもむちゃくちゃだったので、比べて本作は平穏で思索的。悠太、あんまり可愛くない。シリーズあと4作読み続けられるか自信はないが、2冊目を借りに図書館へ行って栗饅頭!

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