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湯を沸かすほどの熱い愛 文春文庫

中野量太

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167907143
ISBN 10 : 4167907143
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

宮沢りえ、杉咲花ら出演の感動映画。監督自ら書下ろし

銭湯「幸の湯」の女将さん・双葉に余命宣告が。幸野家には双葉が亡くなる前に絶対にかたをつけておかなくてはならない秘密があった。

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銭湯を舞台にした家族の物語。女将が余命が...

投稿日:2021/04/25 (日)

銭湯を舞台にした家族の物語。女将が余命が短い病になってしまうところから家族の秘密が明らかになっていくが、一つずつ困難な問題を母なる者の持つ大きな愛で包み込むように解決していく。彼女が死ぬ前に決意したやらなければいけないことは、この家族の土台をどんな揺れが襲っても崩れない強固な礎にすることだったのだろう。そして、その根底には彼女が眠っているのだ。涙腺決壊必至の映画も是非ご覧頂きたい。

Kooさん さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しんごろ

    この作品は、移動中や、仕事での休憩中に読むのにはダメな作品!涙をこらえる作業が大変でした。感情移入しっぱなしで随所で泣かされました。双葉のすること全てが、格好良く惹かれていきました。情けない一浩も最後は格好良かった!複雑な家庭の中、安澄も鮎子も、双葉の力があったにせよ、イヤな事を乗り越えたね。欲を言えば、鮎子の母もみつかったら良かったね。一浩には?がつくけど、出てくる人、みんないい人!母親の愛情の深さ、優しさ、偉大さをすごく感じ、そして、確かに熱い愛を見ることができました。

  • nico🐬波待ち中

    想像以上に深くて熱い愛情に圧倒された。確かにこれ程の熱量なら湯もすぐに沸けるはずだ。その人の匂いを嗅ぐだけで安心できる。幼い頃からの無意識の記憶がそうさせている。それが母の凄さだと改めて思った。愛しい娘を見守り、常に全身全霊でぶつかる母。「少しの延命のために、自分の、生きる意味を失うのは絶対に嫌、私には、どうしてもやらなきゃいけない事が、まだある」限られた時間の中、最後まで娘に自分の精一杯を差し出す母の潔さに泣けた。同じく娘を持つ「母」の私には、ここまでの覚悟はまだ足りない、と反省してしまった。

  • ゴンゾウ@新潮部

    最近めっきり涙腺が弱くなってしまった。母は優しくそして強しと思っていたが、読み進めるごとに衝撃の事実が次々に明らかになっていく。その度に家族の絆が強く結ばれる。クライマックスでタイトルの本当の意味が。映画のキャストが目に浮かび離れなかった。 りえさんとはなちゃんが本当の親子のようだった。

  • しいたけ

    自分に関わる人のそれぞれの人生の落とし前を、たった一人で、一代で、きっちりつける女のこのエネルギー。そりゃ湯も沸くはずだ。身体を芯から温めるはずだ。明日への活力を生むはずだ。涙もピリッとあっついはずだ。「死にたくないよ。生きたい。生きたい・・」そう思えたことが双葉への最高のご褒美なのだと思う。たいそう切ないご褒美だけれど。

  • りゅう☆

    泣けました。余命宣告を受けた双葉。1回の浮気で子供ができたですと?気付けば鮎子と二人で暮らして一浩アホやん。登校拒否する安澄のいじめについて話し合いもせず「負けるな」と無理やり学校に行かせて大丈夫?最期の旅行で末期癌で長距離運転は厳しいかと。他の人ならまだしもすでに君江が後釜に収まってなんだかなー。双葉は心が広いわ。拓海といつの間に連絡先交換を?双葉母はムカツク。まさかね?と思ったラスト。うふふあはは〜な感じでお風呂に入るってのが少々理解しがたい…。病に蝕まれる体で懸命に生きた双葉の愛の熱さに泣けました。

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