ジェローム・デーヴィド・サリンジャー

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ジェローム・デーヴィド・サリンジャー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102057018
ISBN 10 : 4102057013
Format
Books
Publisher
Release Date
January/1988
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Product Description

完成度では『ライ麦畑』より上との声も。ハマることうけあいの、ヤバい短篇集。

バナナがどっさり入っているバナナ穴に行儀よく泳いでいき、中に入ると豚みたいにバナナを食べ散らかすバナナフィッシュ。あんまりバナナを食べ過ぎて、バナナ穴から出られなくなりバナナ熱にかかって死んでしまうバナナフィッシュ……グラース家の長兄、シーモアの謎の自殺を描く「バナナフィッシュにうってつけの日」ほか、九つのケッ作からなる自選短篇集。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    ここに収められた9つの短篇は、私たちが(少なくても私が)イメージする小説の構造とは大きく異なっている。これまでの古典的な小説観の枠組にはおさまってくれないのだ。例えば「ド・ドーミエ=スミスの青の時代」―主人公の得体の知れなさはまだ古典的な範疇に収まるだろう。しかし、プロットの展開と結末は?一方で、一見、難解な東洋的、禅的な世界観を扱う「テディ」は、構造の上からはまだしも古典的だ。1950年代に、既にこうした作品群が書かれていた。現代の作家で、しいてこれに近い世界の描き方をするのは、多和田葉子だろうと思う。

  • こーた

    若者が悩みながらあくせく生きる姿は、国や時代を問わない。人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ。てチャップリンは言っていたけれど、ここに納められた九つの物語は、どれも人生の一場面を切り取って可笑しさがこみあげてくるのに、そこから広がっていく背景というものは、圧倒的な哀しみに覆われている気がしてならない。すぐそばに死や戦争がある。失われた過去へ向ける眼差しはどこまでも暖かくて、でもその若さはもう二度と取り戻すことができない。だから哀しいのかな、うまく言えないけど。

  • ehirano1

    「バナナフィッシュにうってつけの日」がとても印象に残りました、というか私にはかなりのインパクトがありました。上手く行ってたはずの人生は、ふとしたことで一瞬で変わる、をまざまざと見せつけられ虚無感に襲われました。しかし、なぜか何度も読みたくなるこの気持ちは何なのでしょうか。

  • まこみや

    三十年以上昔、若かった私は、読書のための時間は無尽蔵に思っていて、サリンジャーの短篇小説を大きな期待と意欲をもって手に取ったことを覚えている。結果は惨敗でした。取り付く島がないとはこのことで、主題も心情も出来事の意味も皆目見当がつかず、途中で放り出した。以来サリンジャーは敬して遠ざけていた。今回都甲さんの本をきっかけに、今読まなければ生涯読むことはないだろう、と一念発起で再挑戦した。相変わらず曖昧模糊とした印象は残るが、特に「エズミに捧ぐ」は魅了させられた。今は『謎ときサリンジャー』を読むのが楽しみだ。

  • rico

    正直、苦戦した。例えば冒頭の「バナナフィッシュ〜」。少女のレモンイエローの水着。海のきらめき。摩訶不思議な名前を持つ幻の魚。何だかよくわからない。なのに短編映画のように情景が浮かぶ。何となく読んだこともない原文のリズムを感じる。乾いたトーンなのにどこか陰惨な感じがするのは、多くの作品に戦争によって魂の傷を負った人々が登場するせいか。その中で「エズミ」は少し救われた気がする。また「愛らしき口もと〜」では途中で仕掛けがわかってにんまり。恐る恐るのぞいてみたサリンジャーの世界。もう少し奥にわけいってみようか。

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