SACD

Symphonies Nos, 8, 9, : G.Wand / Berlin Philharmonic (2SACD)

Schubert (1797-1828)

User Review :4.5
(7)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
SICC10121
Number of Discs
:
2
Label
:
Format
:
SACD
Other
:
Hybrid Disc

Product Description

DSDマスタリング・エディション
ヴァント&ベルリン・フィル/シューベルト:未完成、グレート(2SACD)


ヴァント生誕100年・没後10年記念
DSD最新リマスタリング&SACDハイブリッド仕様(日本のみの発売)

ドイツの巨匠指揮者ギュンター・ヴァントは、生涯にわたって「音楽に奉仕する」ことをモットーとし、理想とする演奏を妥協することなく追い求めた「音楽の求道者」でした。スコアを徹底的に研究して熟成させた解釈を、長期間のリハーサルによってオーケストラに叩き込んで作り上げた究極の演奏は、世界中で根強い信奉者を生みました。音の世界遺産とでも評すべきその晩年の音楽の深まりは、RCA Red Sealレーベルへの録音に刻まれています。その中から特に充実した名演を選びぬき、DSDリマスタリング+ハイブリッド・ディスクとして発売。厳しさを忘れた21世紀に改めて問いかける、真実の音楽の姿がここにあります。
 1995年3月28日、10数年ぶりにベルリン・フィルの指揮台に復帰したヴァントが指揮した、シューベルト最後の交響曲2曲。名門オケがフルトヴェングラー時代の雄大で重厚な響きを取り戻した歴史的な瞬間を封じ込めたライヴ・レコーディング。(SONY/RCA)

【収録情報】
DISC1
・シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』
DISC2
・シューベルト:交響曲第9番ハ長調 D.944『グレート』

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ギュンター・ヴァント(指揮)

 録音時期:1995年3月28,29日
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:デジタル(ライヴ)
 DSD MASTERING
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO

Track List   

Customer Reviews

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Comprehensive Evaluation

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2曲共に音に余裕があり当然演奏にも反映さ...

投稿日:2023/12/22 (金)

2曲共に音に余裕があり当然演奏にも反映されている。ヴァンとにしては明るい目の響きだがそれがプラスにもマイナスにも働いているように思うが、それは聴く人の好みに任せよう。内声部の響きも充実して聴きごたえがある。9番については、わたしとしては数種のWFの演奏やR.ケンペなどにより魅かれるが、イマイチこころ深く揺さぶるものがあればと、欲を言えばきりがないのは承知しているが、、、。

robin さん | 兵庫県 | 不明

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ヴァントが、その最晩年にベルリン・フィル...

投稿日:2011/03/26 (土)

ヴァントが、その最晩年にベルリン・フィルとともに成し遂げたブルックナーの一連の交響曲の演奏は、歴史的とも言うべき至高の超名演であった。この黄金コンビによるブルックナー以外の作曲家による楽曲の演奏で、唯一録音が遺されているのが、本盤におさめられたシューベルトの「未完成」と「ザ・グレイト」である。いずれも、ブルックナーの各交響曲と同様に、素晴らしい至高の名演と高く評価したい。なお、ヴァントは、ミュンヘン・フィルとともに、これら両曲の演奏を同時期に行っているが、オーケストラの音色に若干の違いがある以外は同格の名演と言えるところであり、両演奏の比較は聴き手の好みの問題と言えるのかもしれない。シューベルトの交響曲、とりわけ「未完成」と「ザ・グレイト」は演奏が難しい交響曲であると言える。最近音楽之友社から発売された名曲名盤300選において、これら両曲については絶対的な名盤が存在せず、各評論家の評価が非常にばらけているという点が、そうした演奏の難しさを如実に物語っていると考えられる。その理由はいくつか考えられるが、シューベルトの音楽をどう捉えるのかについて未だに正解がない、確立した見解が存在しないということに起因しているのではないだろうか。いずれにしても、シューベルトの「未完成」と「ザ・グレイト」は懐が深い交響曲と言えるのは間違いがないところだ。私見であるが、これまでの様々な演奏に鑑みて、シューベルトをどう捉えるのかについての見解をおおざっぱに分けると、@ウィーンの抒情的作曲家、A@に加え、人生の寂寥感や絶望感を描出した大作曲家、Bベートーヴェンの後継者、Cブルックナーの先駆者の4つに分類できるのではないかと考えている(いくつかの要素を兼ね備えた演奏が存在しているということは言うまでもない。)。「未完成」や「ザ・グレイト」の演奏に限ってみると、@の代表はワルター&コロンビア交響楽団盤(1958年)、Aの代表は、「未完成」しか録音がないが、ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル盤(1978年(あるいは来日時の1977年盤))、Bの代表は、「ザ・グレイト」において顕著であるがフルトヴェングラー&ベルリン・フィル盤(1942年)であると考えており、Cに該当するのが、まさしく本盤におさめられたヴァント&ベルリン・フィル盤であると考える。ヴァントのこれら両曲へのアプローチは、ブルックナーの交響曲に対して行ったのと基本的に同様のものだ。眼光紙背に徹した厳格なスコアリーディングに基づく緻密で凝縮化された表現には凄みがあり、全体の造型はきわめて堅固なものだ。したがって、ウィーン風の抒情的な表現にはいささか欠けるきらいがあり、前述のワルター盤の持つ美しさは望むべくもないが、シューベルトの音楽の心底にある人生の寂寥感や絶望感の描出にはいささかの不足はないと言えるのではないか。特に、「未完成」の第1主題は、ワインガルトナーが地下の底からのようにと評したが、ヴァントの演奏は、特に中間部においてこの主題を低弦を軋むように演奏させ、シューベルトの心底にある寂寥感や絶望感をより一層強調させるかのような凄みのある表現をしているのが素晴らしい。ヴァントは、2000年の来日時のコンサートにおいて「未完成」を演奏しており、とりわけ当該箇所の表現には心胆寒からしめるものが感じられたが、本盤においても、それとほぼ同等の表現を聴くことができるのはうれしい限りだ。録音は、ブルックナーの一連の演奏とは異なり、いまだSACD化されていないが、音質はなかなかに鮮明であり、更にSHM−CD化によって若干の音質の向上効果が見られるのも大いに歓迎したい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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ヴァントにはこの「ザ・グレイト」交響曲の...

投稿日:2010/10/07 (木)

ヴァントにはこの「ザ・グレイト」交響曲の演奏盤がいろいろあり流石ブルックナー指揮者が扱うべきそして扱い易い曲への傾倒ぶりが垣間見られます。古くは1980年前後のKRSOを振った録音盤(タイム@13’49A15’16B10’43C11’18)、1993年録音MPO盤(@14’16A16’25B10’54C12’16)、同年録音DSOB盤(@14’06A15’54B10’49C12’34)、1995年BPO録音本盤(@13’53A15’49B10’46C12’01)などがありその他DVDも手に入るようです。さて本盤は1995年BPOを振ったライブ盤(ヴァント83歳)でいずれにしてもBPOの低い重心をとっての端正な造型美は見事なのですが剛毅なそして厳しき「ヴァント味?」がもう一つ迫っては来ないのは私だけでしょうか。第1楽章しっかりしたホルンでスタートし「核」を保持しながらインテンポで進んで行きます。起伏を伴いながら最後結びへは大きく息を吸い込んでそしてゆっくり弱含みを経て余韻をバラまきながら終わります、第2楽章はBPOらしい肌触り感からスタート、中ほどでの回想感というか抒情性は思わず聴き込みますね。最終楽章ではドラマチック面を強調し音の構成感が明確です。リズムもややアクセントをつけ特に管での扱いを面白く聴きました。ヴァントならではの味わいがもう一つなのと、「未完成」の方(タイム@15’34A12’43とやや長め?)は未聴ですので素晴らしいランク止めにしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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