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Sym.3: Jansons / Concertgebouw O+poulenc: Gloria

Honegger (1892-1955)

User Review :4.0
(3)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
RCO06003
Number of Discs
:
1
Label
:
Rco
Format
:
SACD
Other
:
Live Recording, Hybrid Disc,Import

Product Description

ヤンソンス&コンセルトヘボウ管
絢爛豪華なプーランクの『グローリア』
平和への希求、オネゲルの交響曲第3番『典礼風』

ヤンソンス&コンセルトヘボウ管のRCO LIVEレーベル新譜はフランシス・プーランク[1899-1963]の『グローリア』とアルチュール・オネゲル[1892-1955]の交響曲第3番『典礼風』。
 プーランクの『グローリア』は、クーセヴィツキー財団の委嘱によって1959年に書かれた曲で、三管編成フル・オーケストラと混声合唱、ソプラノ独唱を用いて、ヴィヴァルディの『グローリア』を手本にした音楽が展開される有名な作品。しかし、第2曲「ラウダムス・テ」では、天使たちが舌を出しているフレスコ画や、ある日プーランクが目にしたベネディクト会修道士たちがサッカーの試合に興ずる様子を思い浮かべて作曲し、宗教の持つ陽気な面も音楽に取り込んだと伝えられるあたり、プーランクらしさがよく表れた作品でもあります。
 ヤンソンス&コンセルトヘボウの演奏は、冒頭「グローリア・イン・エクセルシス・デオ」から、分厚い弦の響きの上に鳴り響く管楽器パートの絢爛豪華で華やかな音色が聴くものの耳と心に直球で迫ってきます。第5曲「ドミネ・デウス」の冒頭、繊細な色彩で移ろいゆく管のかけあいも、名人集団コンセルトヘボウの本領発揮といったところでしょう。
 1961年生まれのオルゴナソヴァは、アーノンクールやメスト、ガーディナーらとの共演も多い、ブラチスラヴァ(グルベローヴァと同郷)出身のソプラノ歌手として、ヨーロッパを中心に活躍しています。ケント・ナガノ指揮『ベートーヴェン:オリーブ山上のキリスト』の録音にも参加していました。

 オネゲルの反戦の気持ちを表した交響曲第3番『典礼風』は、「怒りの日」と題された凶暴で闘争的な第1楽章、「深き淵より我は叫びぬ」と題された戦争の犠牲者に向けられた清らかな祈りの第2楽章、「我らに平和を」と題された暗鬱な行進曲と平和の静寂から成る第3楽章という3つの楽章で構成されており、オネゲルを代表する名作として知られており、ヤンソンスの得意演目のひとつでもあります。
 第1楽章「怒りの日」の冒頭からのただならぬ焦燥感、不安感からヤンソンスもオケもエネルギー全開、ものすごい迫力。第2楽章「我らに平和を」では、コンセルトヘボウの美音が感動的な音楽につながっており、第3楽章「我らに平和を」の終結部の祈りの音楽の部分は、ヴァイオリン・ソロの美しさも際立った、見事な演奏となっています。マルチチャンネル(5.0)対応ハイブリッドSACDでのリリース。

プーランク:『グローリア』 [22:58]
 グローリア・イン・エクセルシス・デオ(天のいと高きところには神に栄光) [2:21]
 ラウダムス・テ(われら主を誉め) [3:09]
 ドミネ・デウス(神なる主、天の王) [4:06]
 ドミネ・フィーリ(主なる御ひとり子) [1:23]
 ドミネ・デウス、アニュス・デイ(神なる主、神の子羊) [5:27]、
 クィ・セデス・アド・デクストラム・パトリス(父の右に座したもう主よ) [6:32]
 ルーバ・オルゴナソヴァ(S)
 オランダ放送合唱団
 サイモン・ハルジー(合唱指揮)
 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
 マリス・ヤンソンス(指)
 録音時期:2005年12月22,23,25日
 録音場所:アムステルダム、コンセルトヘボウ

オネゲル:交響曲第3番『典礼風』 [29:13]
 第1楽章「怒りの日」:アレグロ・マルカート[7:14]
 第2楽章「深き淵より」:アダージョ[11:30]
 第3楽章「我らに平和を」:アンダンテ[10:29]
 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
 マリス・ヤンソンス(指)
 録音時期:2004年9月4,6日
 録音場所:アムステルダム、コンセルトヘボウ

Track List   

  • 01. Orgonasova, Luba - Gloria G-dur Fp 177
  • 02. Gloria
  • 03. Laudamus Te
  • 04. Domine Deus
  • 05. Domine Fili, Unigenite
  • 06. Domine Deus, Agnus Dei
  • 07. Qui Sedes Ad Dexteram Patris
  • 08. Orgonasova, Luba - Sinfonie Nr. 3 Liturgique
  • 09. 1. Dies Irae: Allegro Moderato
  • 10. 2. De Profundis Clamavi: Adagio
  • 11. 3. Dona Nobis Pacem: Andante

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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録音がぼやけ気味なのがちょっと残念。オネ...

投稿日:2011/12/25 (日)

録音がぼやけ気味なのがちょっと残念。オネゲルなど、もう少し鮮烈な音で聴きたかった。演奏自体は悪くなかった。

ロマン派 さん | 新潟県 | 不明

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RCOは奇を衒う演奏は少ない。演奏回数が少...

投稿日:2008/12/12 (金)

RCOは奇を衒う演奏は少ない。演奏回数が少ない曲であれば何か特定のアルバムを基準にして考えるのではなく、このような表現もあるのかと解釈してむやみに批判しない方が無難だと僕は思う。話は変わり我が家ではDENON30万円のSACDオーディオであるが、コンサート会場にいかなくても満足な音響が得られて至福のひとときを満喫している。先見の明があったRCOライブシリーズにはひたすら感謝する。

徳力 さん | 東京都 | 不明

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数少ないグローリアは、これまでバーンスタ...

投稿日:2007/09/08 (土)

数少ないグローリアは、これまでバーンスタインの才気あふれる輝かしい演奏を聞いてきましたが、ヤンソンスは、もっとシンフォニックで低音から高音までがピラミッドバランス。これを座りがいいととるか、刺激に欠けるととるかは好みの世界。ただ、私の耳には、低音が効いたピラミッドバランスでの速めのテンポ設定が時として曲の輪郭をぼかしてしまい、曲の持ついたずらっぽい仕掛けを見えにくくしているように感じました。この点では、バーンスタイン盤はユーモアがきらっと光っています。しかしヤンソンスの飾らぬ熱演には自然に「拍手」です!

uuri さん | 兵庫 | 不明

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