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ヘンリー八世 ちくま文庫

William Shakespeare

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480045317
ISBN 10 : 4480045317
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

16世紀、テューダー朝。欲望、奸計、闘争が渦巻く中、最強の王、現る。稀代の王をめぐるシェイクスピア晩年の壮麗な歴史劇。解説 河合祥一郎

【著者紹介】
W.シェイクスピア : 1564‐1616。イギリスの劇作家・詩人。悲劇喜劇史劇をふくむ37編の脚本と154編からなる14行詩(ソネット)を書いた。その作品の言語的豊かさ、演劇的世界観・人間像は現代においてもなお、魅力を放ち続けている

松岡和子 : 1942年、旧満州新京生まれ。東京女子大学英文科卒業。東京大学大学院修士課程修了。翻訳家・演劇評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    トマス・クロムウェルの出てくる作品を探していたら、ここに少し登場していた。上映されていた1610年代を考えると、エリザベス女王とクランマーが持ち上げられるのは確かに必然だ。ヒラリー・マンテルの『ウルフホール』のウルジー卿の話は、この途中から始まるのだな。サフォーク公とノーフォーク公が常に側近であるのだとようやく理解できて来た。だから、アン・ブーリンの処刑のあとも、あのようにいられたのだな。この王の時代は、裁いたものが次に裁かれるという、常に首を心配しなければならない時代だったのだと改めて思う。

  • ケイ

    この時代の人物達や宗教改革、ヨーロッパの地勢図ついて何冊か読んだため、力関係がよく分かった。シェイクスピアの王朝劇では、王も常に争いのどちら側かにいたが、薔薇戦争が終わったことでヘンリー八世は争いより一段上におわす。エリザベス誕生の式典の際のセリフで「ale and cake」という言葉を見つけた。サマセット・モームの小説『お菓子とビール』のいい回しは、こんなところからなのか!伝統的に祝日や祭日に振る舞われるもので、転じて浮かれ騒ぎ、お祭り騒ぎの意味で使われるらしい。『十二夜』でも用いられていると。

  • ケイ

    来月ヘンリー八世の舞台を観るので再読。ウルジーが追い詰められる場面を、ヒラリーマンテルは『光と鏡』の中で再現させたのだと気付く。ウルジーから与えられた注意を、マンテルのクロムウェルは最後に思い出したことだろう。。。『ウルフホール』の末尾に「カベンディッシュが書いたウルジーの伝記には、クロムウェルが泣いていたとあり、シェイクスピアはそれを読んだに違いない」とマンテルは作者の言葉として書いている。それもここに見つけられる。指摘したマンテルはもういないのだと思ったら、泣けてきた。

  • k5

    アマプラで見られるBBCの「ウルフ・ホール」にはまってまして、かれこれシリーズを三周目。映画の「わが命つきるとも」や「ブーリン家の姉妹」も見たし、ドロドロ宮廷ドラマなヘンリー八世時代ブーム到来中なわけですが、本命のシェイクスピア。書かれた時代が近すぎて、今「昭和天皇」を語るような難しさはあるわけですが、十分魅力的な作品です。とくにウルジー枢機卿とキャサリン王妃のキャラクターがよかったです。

  • クプクプ

    ヘンリー八世の時代は、戦争は起きなかったそうです。登場人物の、地位の高い人を、ロンドン塔に入れようという動きがあった、など書いてありました。ヨーロッパへ旅行したことのない私には、少し難し過ぎる話でした。シェイクスピアも、代表的な作品だけを読んでも、いいのかもしれません。積読本の消化には、なりました。

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