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ジュリアス・シーザー シェイクスピア全集 25 ちくま文庫

William Shakespeare

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480045256
ISBN 10 : 4480045252
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ローマへ凱旋し、民衆から熱狂的に迎え入れられたジュリアス・シーザーは、腹心ブルータス、キャシアスらに暗殺される。シーザーの寵臣マーク・アントニーは、市民の前でシーザーへの弔辞を述べたいと請い、ブルータスは周囲の反対を押し切り受け入れる。それがブルータスにとって命取りになるとも知らずに―。「ブルータス、お前もか」の台詞で知られるローマ史劇。

【著者紹介】
W.シェイクスピア : 1564‐1616。イギリスの劇作家・詩人。悲劇喜劇史劇をふくむ37編の脚本と154編からなる14行詩(ソネット)を書いた

松岡和子 : 1942年、旧満州新京生まれ。東京女子大学英文科卒業。東京大学大学院修士課程修了。翻訳家・演劇評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • buchipanda3

    かの有名な「お前もか、ブルータス」というセリフ。本作の原書では、"Et tu, Brute?"とラテン語で記述されているそうだ。シーザーならきっとラテン語でということか。実際には刺されて言葉を吐く間もなかったという説もあるが、このセリフがあることで無念の大きさが伝わり劇的となる。ただ物語はそれで終わりではなく、むしろそこから。ブルータスとシーザー派のアントニー、二人による市民への演説が明暗を分けた。言葉ひとつで民衆の怒りの矛先がガラリと変わる。言葉の見せ方とその強さを知る著者らしい大いなる皮肉だと思えた。

  • ケイ

    タイトルに名前のくる人が中心ではないのがシェイクスピア。シーザーを暗殺する一味に加わる高潔なブルータス。しかし、アンソニーの民衆への訴えと語りによりローマを追われ、ローマと戦うことになってしまう。アンソニーにはオウタヴィアヌスも加わることで、三頭政治が確立すればブルータスの居場所はない。“目には目が見えず、自らを見るには鏡が必要である。鏡には真価が映る“という考えをシェイクスピアは持っていたのだろうな。複数の作品で見かける。そして、復讐をした者は自らも死する運命にあるという柱があるように思う

  • yumiha

    世界史も苦手なので、ポンペイウス→シーザー→ブルータス→アントニー→オクテヴィアスという権力争奪戦にしか読めなかった。いずこも同じ秋の夕暮れ。さてシェイクスピアは、その中でもシーザーちゅうより、ブルータスの葛藤を中心に描いていた。独裁者シーザーの権力の濫用を懸念してはいるけれど、やはりキャシアスに煽り立てられ乗せられたように思う。読みごたえがあったのは、第三幕第二場のブルータスとアントニーの演説合戦。アントニーは、公明正大なブルータスと言いながら「それ違うんじゃない?」と聴衆に思わせる語り口に恐れ入った。

  • おにく

    「ブルータスお前もか…。」の台詞で知られる、ジュリアスシーザーを暗殺した者たちがたどる転落劇です。表向きは政治的な思想の違いからシーザーを暗殺しようと結託していますが、その内面は、邪な理由や嫉妬心に覆われている。気高いブルータスを引き入れたのも、彼の口から民衆を説得させ、自分たちの行為を受け入れてもらおうという目論みからで、ブルータスの実直さや公平さを考えると、どうしてこれほどの人物が、刃で物事を解決しようと思うに至ったのか?その以外さゆえ、裏切り者の代名詞として今日まで語られるようになったのでしょう。

  • 絹恵

    死の際の一言で、シーザーが生涯で突き通した人間性を剥き出しにしたところが印象深いです。その人間性を恐れたブルータスの3月15日という永遠の境界で起こる気持ちの変化がまさしく彼の人間性なのだと思いました。意志においてのシーザーの強さとブルータスの弱さがよく顕れていました。(『残響のテロル』より)

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