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悪役 世界でいちばん貧しい大統領の本音

アンドレス ダンサ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784811322490
ISBN 10 : 4811322495
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

“私が大統領を辞めたらこの本を出してもいいよ" 19年間の現地取材にもとづく世界的ベストセラー! ! ムヒカ前大統領の「本音」が刊行! ! 2012年、ブラジルのリオデジャネイロで国際環境会議が開かれました。 ウルグアイの大統領ホセ・ムヒカ氏は質素な背広にネクタイなしのシャツ姿で壇上に立ちます。 「もしインドの人びとがドイツと同じように車を持ったら、どうなりますか。この地球に何が起きるのでしょうか。酸素は残るのでしょうか。全人類がいままでぜいたくの限りをつくしてきた西洋社会と同じように、ものを買ったりむだづかいしているとどうなるでしょう。目の前にある危機は地球環境の危機ではなく、生き方の危機なのです。」 ムヒカ氏のこのスピーチは瞬く間に世界中をめぐり、数えきれない人びとがツイッタ―やフェイスブックなどSNSで拡散した伝説のスピーチとなりました。 このスピーチを絵本にした『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』は日本で大きな反響をよび、15万部を突破しました。 本作は日本で初めての、ムヒカ前大統領の評伝です。 貧しかった幼年時代や理想に燃え過激派の一員となった青年時代、 そして大統領への道を進む彼の姿や外交手腕など政治家、 思想家としての一面を詳しく紹介しています。 ―「あなたのご友人に、和解を模索するチャンスだとお伝えください」オバマはホワイトハウスの大統領執務室でムヒカに伝えた。そして2014年12月17日、半世紀以上もの断絶を経て、オバマとカストロはついにアメリカとキューバの国交回復を発表した― 稀代の政治家、ホセ・ムヒカ氏。 これほど国民に愛された政治家が、日本にいるでしょうか?


【著者紹介】
アンドレス・ダンサ : 1976年モンテビデオ生まれ。ウルグアイカトリック大学社会コミュニケーション学部卒業。現在同大学で教鞭をとる傍ら、十九年以上ジャーナリストとして活躍。文学雑誌のコラムニストとしてキャリアを開始し、その後『エル・オブセルバドール』紙に寄稿。1996年から週刊誌『ブスケダ』に勤務。複数の大統領の外国訪問に同行し、アルゼンチン、ベルギー、日本ではジャーナリズム講座を実施するなどしている。現在『ブスケダ』誌編集長

エルネスト・トゥルボヴィッツ : 1967年モンテビデオ生まれ。IPA(Instituto de Profesores Artigas)で歴史を専攻し、二十三年間ジャーナリストとして活躍。ラジオ局「センテナリオ」や「パナメリカーナ」に勤務した他、『ウルティマス・ノティシアス』紙や『トレス』誌の他、スペイン、エルサルバドル、アルゼンチンのメディアでも勤務経験がある。現在は『ブスケダ』誌の政治欄の編集者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Willie the Wildcat

    プラグマティズム!思想の転機が60年代のソ連訪問であり、手段の転機が計約13年に渡る四度の服役。独房での読書と熟考・・・。力から知へ変化。赦し、心を開く。シリア難民やグアンタナモ収容者受け入れも、国、政党、氏の政治力を踏まえた切り札。嗅覚であり人望力の成せる業か。「政権を握った無政府主義者」とは言いえて妙。加えて、トロイカ体制における三者が、互いの強みを踏まえた協業。名(椅子)を捨てて実(国家)を取る姿勢といった印象。まだまだ道半ばも、不屈のカウディージョ魂が道を切り拓く!自国愛だよなぁ。

  • きさらぎ

    ゲリラで投獄もされたムヒカ大統領を彼の言葉とジャーナリスト目線で好意的に書かれた本。「勝ったことをひけらかす必要はないが、絶対に勝つと信じて前を向いて進み、人生に意味を与えなければならない」「完全に勝利するなんてできっこない。人生みたいに複雑な現象に、どうやったら勝ったと言えるんだい?」常に挑戦し続けながら、公用車では運転手と一緒に戦かうため後部座席には座らない。庶民に近いけれど、一番の痛みは若い時期を刑務所で過ごしたために子供に恵まれなかったという壮絶な人生を送ってきた大統領はやはり遠い世界の人だ。

  • tama

    図書館本 新刊案内で ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカ氏へのインタビューによるオマージュ本。この年になると政治家を見る場合必ず裏の方を見ようとしてしまうが、言葉を読むとなかなかの人だなとは感じる。「軍事独裁が起きないためには軍幹部に国の政治的現実が反映されねばならない(つまり自家薬籠中のものにすべきだ)」「自分の考えに従って暮らそう。さもないと暮らしぶりに合わせて物事を考えるようになってしまう」「一番素晴らしいのは人種間の交わりだ。民族浄化なんてナンセンスだ」「麻薬の最大の問題はその取引だ」。なるほどなぁ。

  • 色々甚平

    「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」という絵本で有名なウルグアイの元大統領のインタビュー・伝記に近い作りになっている。ただの素晴らしいことを言う人でなく、本人は、それが特別になっていること自体が異常状態だと見ている。元々ゲリラとして活動していたり、ムショ暮らしも経験している無政府主義を根底に持っている大統領というのだから、それだけでも興味深い人物。本人や側近たちも給料の大半を寄付しているというのも、資本家だけが肥えるのでなく、本来の資本主義を実行しているだけという。国連で拍手した人々に読んでほしい本。

  • ちゅーとろ

    ウルグアイのジャーナリストが元大統領ホセ・ムヒカ在任前後のインタビューからその政治家としての本音をまとめたもの。ホセ・ムヒカは世界一貧しい大統領として日本でも有名だ。しかし、貧しい生まれから左翼ゲリラリーダーとなったが、未来志向の著しくプラグマティクは政治家だ。左翼ゲリラと長い獄中生活、目標達成のため清濁併せ呑む政治家、しかし自分のシンプルな人生スタイルは変えない生き方にみんなが敬意を払う。興味が尽きない男だ。

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