前巻からの、すれ違い完結。 もう9巻の終わり方がとっても切なかったので、 ドキドキハラハラしましたが、 さすが少女漫画の匠です。 ヒーローのスマートかつ大胆な行動。 ホッとする間もなく、追加のドキドキが投入される感じです！！

少女漫画なんだけど、大人が読んでもスーっと内容が入ってくる。 絵で語れる作家さん。 感情の変化を、絵で表現するのの秀逸さ！！ 登場人物も、『ザ★当て馬！！』って感じのキャラなんていなくて、 みんな色んな立場、性格をしっかり描写されているので すれ違いも切ない！！ 悪い人なんて全然描かれていない分、なんだか切ない！！ 大人のもどかしさとかがすっごくうまく描かれています。 大好きな作品ですが、この巻がグッと胸にくるものがありました。

作家買いだったのですが今までの作品の中で一番好きになりました。父親の借金を返済するため小説家の先生の元で、住み込みの家政婦をする事になった女子高生のふみ。小説家の先生は不機嫌そうで口も悪く怖い人に見えるけど、本当は優しい人でふみの事情を知り、ふみを丸ごと受け入れてくれる感じが年上の男って感じがして格好いいです。しかもイケメンで、不精で少し長めの髪を、無造作に一つでくくっているのがまるで俳優みたいに似合ってます。きっと本人は小説を書く事以外は何事も無頓着で、生活能力という点においてはふみの方がよほどしっかりしています。同居する事で好物や交友関係など少しずつお互いの事を知っていき、好きになっていく過程が丁寧に描かれているのがとても良かったです。