名著の話 僕とカフカのひきこもり

伊集院光

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044005597
ISBN 10 : 4044005591
フォーマット
出版社
発行年月
2022年02月
日本
追加情報
:
192p;20

内容詳細

「この孤独わかるよね」 ──本の話をすると、もう孤独じゃなくなってる。

NHK「100分de名著」で出会った約100冊より、伊集院光が、心に刺さった3冊を厳選。名著をよく知る3人と再会し、時間無制限で新たに徹底トークを繰り広げる、100分de語りきれない名著対談!

■川島隆(京都大学准教授)と語る、カフカ『変身』
 ──“虫体質な僕ら”の観察日記

■石井正己(東京学芸大学教授)と語る、柳田国男『遠野物語』
 ──おもしろかなしい、くさしょっぱい話たち

■若松英輔(批評家、随筆家)と語る、神谷美恵子『生きがいについて』
 ──人生の締め切りを感じたとき出会う本

目次

■川島隆(京都大学准教授)と語る、カフカ『変身』
 ──“虫体質な僕ら”の観察日記

 ・『変身』は「俺の話」だ!
 ・境界線の上のカフカ
 ・窓のある部屋に閉じこもりたい
 ・翻訳のむずかしさ
 ・キレる妹
 ・コロナ禍でみんなが虫になった
 ・リンゴは何を意味している?
 ・安定恐怖症のカフカ?
 ・どこかにある“虫の世界”
 ・文学に謎解きは大事じゃない
 ・生きていることが苦しいときに


■石井正己(東京学芸大学教授)と語る、柳田国男『遠野物語』
 ──おもしろかなしい、くさしょっぱい話たち

 ・柳田国男は何を切り、何を盛ったか
 ・孤高のテキスト
 ・河童の子殺しと伏せ字
 ・河童が本当にいると信じさせる仕掛け
 ・寒戸の婆の曖昧さ
 ・ザシキワラシが家の盛衰を決める!
 ・『遠野物語』への評価
 ・現代版『遠野物語』は何を描くか
 ・死者との出会いで立ち直っていく
 ・魂の感覚
 ・「平地人をして戦慄せしめよ」


■若松英輔(批評家、随筆家)と語る、神谷美恵子『生きがいについて』
 ──人生の締め切りを感じたとき出会う本

 ・悲しみや苦しみに共鳴する弦
 ・観察した途端に見えなくなること
 ・パラアスリートに抱く感謝
 ・生血がほとばしり出すような文字
 ・名著に出会うタイミング
 ・自分がしたいと思うことと義務との一致
 ・生きがいの誤用
 ・コロナ禍の話
 ・待つことではじめて見えることがある
 ・亡くなった人の尊厳
 ・自分の言ったことを本当にしていく
 ・自分が好きなものに社会性をもたせる
 ・生きがいって何ですか?
 ・人生の締め切り

【著者紹介】
伊集院光 : 1967年生まれ。84年に三遊亭楽太郎(現・六代目三遊亭円楽)に弟子入りし、落語家・三遊亭楽大として活動。87年ごろから伊集院光としてタレント活動をはじめ、「伊集院光のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)、「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ)といったラジオ番組のパーソナリティをつとめる。2012年よりNHK Eテレ「100分de名著」に出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mukimi さん

    筆者は、話しを生業にするタレントだけあってとても好感がもてて凝り固まらない自由な考え方をする人だ。司会されている100分de名著で出会った名著について思うことを専門家とあれこれ語り合う様子は、古典好きにはたまらない面白さ。私の読んだことのある本(カフカの変身と神谷美恵子の生きがいについて)についてと読みたい本(遠野物語)について知らなかった作品と作者の背景や多角的な解釈がふんだんに盛り込まれ一気に楽しく読了。受験勉強で隅々まで読解させられた重苦しい解釈に捉われず自由な感受性で読書する楽しさを教えてくれる。

  • アキ さん

    100分de名著では取り上げられている名著を事前に読むことは禁じられている伊集院光が、番組が終わり、時には一晩でむさぼり読んだ中から選りすぐりの3冊を熟読し、その本のエクスパートと差しで対談する。前に読んだ養老孟司との対談本は、伊集院光じゃなくてもいいじゃんと思ったが、この本は面目躍如である。「生きがいについて」の若松氏との対談で、「亡くなるということは消滅ではなくて、姿を変えて自分の中に宿り直すことなのでは」という言葉を引き出し、50代になって読むことでわかることがあるという。3冊どれも読んだみたい。

  • KAZOO さん

    eテレでやっている「100分de名著」のサブキャスターをやっている伊集院さんがその未読の本を三冊取り出して専門家と対談を行っています。カフカの「変身」、柳田国男の「遠野物語」、神谷美恵子の「生きがいについて」で私は読んだことがあるのですが非常に参考になりました。伊集院さんは「のはなし」を読んでいますが話の持って行き方がうまく、このような観点もあったのかと目からうろこのような感じがしました。この三冊の本を再読しようという気にさせてくれます。

  • 毎日パン さん

    紹介されている3作どれも読んだことがなかったが、興味深く読み進められた。『遠野物語』は怖すぎて多分読めないけど、他の2作は読んでみたいと思った。内容についても語られていますが、「本と出会うタイミング」や「コロナ禍で待つこと」など最近特に自分の中でも思うところがあり共感出来る部分が沢山あり、自分の感情が認められた感じがしました。

  • まるほ さん

    NHKのEテレで『100分de名著』という番組があります。ここで著者は番組収録時には“未読の人"として出演しているのですが、本作は番組でとりあげた作品から著者が3作品を厳選し熟読した上で、再度番組で解説を担当した専門家と対談したもの。▼『変身』(カフカ)『遠野物語』(柳田国男)『生きがいについて』(神谷美恵子)▼著者の読解力の深さと話術の巧みさで、各作品にグイグイ興味を引き立てられます。対談形式で編まれているのでサクッと読めてしまいますが、内容はかなり濃いです。▼これはいい本でした。続編も希望。

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伊集院光

1967年生まれ。84年に三遊亭楽太郎(六代目三遊亭円楽)に弟子入りし、落語家・三遊亭楽大として活動。87年ごろから伊集院光としてタレント活動をはじめ、「伊集院光のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)、「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ)といったラジオ番組のパーソナリティをつとめる。2012

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